マンガ「チ。-地球の運動について-」はつまらない?ほぼ哲学書:地動説

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

 

今回はこのような人へ向けて、、、

最近マンガ読んでいないな。
マンガって基本若い世代向けに書かれているから、昔ほど面白いって感じないんだよな。

そんな方には「チ。-地球の運動について-」をおすすめします。
天動説が信じられていた時代、地動説(真理)を求める人たち物語です。
内容が難しく、哲学的で非常に大人向けです。
20代より30代、30代より40代以上の人の方が面白いと感じると思います。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

目次

概要

基本情報

ジャンルヒューマンドラマ
作者魚豊
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
発表期間2020年9月14日 
– 2022年4月18日
巻数全8巻完結

あらすじ

舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。
主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。
合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。
しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――

命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか?
アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!!
ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!

引用:小学館 チ。 1巻 魚豊

レビュー

魅力、メリットなどの好評点

熱い、熱過ぎる程の信念

天動説が信じられていた時代、地動説を調べるだけで異教徒といわれ、改心するまで拷問され、改心しないと火あぶりにされます。
大半の人は疑問もなく天動説を信じ、少なからず天動説に疑問を持った人がいても決して口には出しません。
そんな中、地動説(真理)の追究を優先し、天動説に異を唱え、地動説を唱える人たちの物語です。
生半可な信念ではありません。
熱い信念に触れ、自分の心も熱くなるでしょう。

主人公のいない壮大なストーリー

地動説を唱えた人と聞いて、「それでも地球は回っている」ガリレオ・ガリレイやコペルニクスを思い浮かべると思います。
しかし、天動説に異を唱えるだけで火あぶりにされていた世の中が、2人で変わるはずはありません。
天動説が覆るまでに無数の人たちが人生をかけました。そんな名もなきその人たちの物語です。

道半ばに人生を終える人が大半です。一人の人生で見てしまえば報われない悲しい人生に思えます。
しかしそれぞれの登場人物がバトンを渡すように、地動説の証明、普及へと一歩一歩進んでいきます。
人一人の人生では大したことはできませんが、人一人の人生を使い一歩でも前に進めようとする姿に胸が熱くなります。

当たり前に受けている恩恵や常識が、過去の無数の人の努力の上に成り立っていることを改めて感じます。

引用:チ。 第5話

つまらなかった、デメリットなど不評点

哲学書のようで話が難しい

地動説という真理の追究、問答が多いので、難しい話が続きます。話を理解していかないと、この漫画の良さは伝わりにくいです。
ちょっと難しい話は飛ばして、という人には合わないかもしれません。
また、登場人物が多く、名前が出てきても、誰だっけ?ともなりやすいです。

痛々しい描写がある

火あぶりされたり、拷問されたりするシーンがあります。
リアルすぎるような画風ではないため、私は受け入れられましたが、耐えられない人もいるかもしれません。

総評

個人的おすすめ度★★★★★

この漫画は最近読んだ本の中で久々の大ヒットでした。非常に面白かったです。

まず主人公のいない、何世代にもわたるというあまり類を見ない設定に魅力を感じました。
ある映画で、容疑者の13人が実は全員共犯で、13人全員が犯人だった、というくらい衝撃でした。

また各世代の登場人物が、それぞれ信念があって非常に熱いです。
地動説を唱える側だけでなく、反対側の天動説を守る人たちの信念も描かれているところもポイントです。

畏怖という言葉はあまり使いませんが、漫画を読んで初めて畏怖を感じました。
畏怖:対象の壮大さに恐れおののくこと

話は難しく、問答も多いですが、逆に個人的には哲学書のようで好みでした。

まとめ

「チ。-地球の運動について-」は天動説が信じられていた時代、地動説(真理)を求める人たち物語です。

おすすめする人
  • 年齢が30代以降の人
  • 哲学書のようなものが好きな人
おすすめしない人
  • 難しい話は苦手な人
  • 今は気軽に漫画を楽しみたいと思っている人
  • 痛々しい描写が苦手な人

あなたに合うマンガでしたでしょうか。

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