マンガ「ゴールデンカムイ」はつまらない?アニメ、映画との違いは?

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

 

今回はこのような人へ向けて、、、

ゴールデンカムイってかなり人気みたいね
どんなところが面白いの?
今から見るなら漫画、アニメ、映画どれがいい?

ゴールデンカムイは、戦後のアイヌ地域でのサバイバル、バトル漫画となっています。
原作の漫画から、アニメ化、実写映画化され、非常に人気の作品です。
今から見るなら映画をおすすめします。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

目次

概要

基本情報

ジャンルサバイバル、バトル
作者野田サトル
掲載誌週刊ヤングジャンプ
発表期間2014年8月21日
– 2022年4月28日
巻数全31巻

あらすじ

明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道周辺を舞台とした、莫大な埋蔵金をめぐる生存競争サバイバル。

舞台は気高き北の大地・北海道。時は激動の明治時代後期。
日露戦争という死戦を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元はある目的のために大金を欲していた。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった。
雄大で圧倒的な大自然、VS凶悪な死刑囚。
そして純真無垢なアイヌの少女・アシㇼパとの出逢い。莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開ける。

引用:集英社 ゴールデンカムイ 1巻

5年前(1902年)、アイヌが密かに貯めた20貫の金塊をある男がアイヌたちを皆殺しにして強奪した。
その男は金塊の隠し場所を誰にも伝えずに捕まり、網走監獄に収監される。
足の腱を切られ脱獄不能となった男は、獄中から外の仲間に金塊の在処を伝えるべく24人の囚人の体に金塊の場所を記した刺青を彫る。
それは全員で一つの暗号になっており、金塊を狙った屯田兵による移送の最中に囚人全員が脱獄したのであった。

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ゴールデンカムイ」

レビュー

面白い、魅力などの好評点

質の高いサバイバル、バトル漫画

話の基本線は、埋蔵金を探し当てるために24人の囚人の入れ墨を集める、という分かりやすい目的となっています。
しかし、どうやって集めるか、協力してもらう?書き写させてもらう?いやいや、相手は囚人です。
みな一癖も二癖もあり、本人たちも埋蔵金は欲しい。
では無理やり皮をはぐか?一筋縄ではいきません。
さらに主人公以外にも埋蔵金を狙っている組織があります。

よって複数の人の思惑が絡み合った高度な頭脳戦が度々繰り広げられます。
どっちがどのように勝つか全く予想ができず、そうきたか!と毎回興奮します。
特に他の漫画より魅力のある点は、アイヌの狩猟文化の罠なども使用して、戦うところです。
近代的な罠ではなく、かと言って落とし穴のような原始的過ぎる罠でもなく、動物を狩る罠で人間を狩る。
見応えがあります。

個性的な登場人物たち

登場人物はみな、強力な個性があります。
主人公以外にも、戦争で脳を損傷し脳汁を垂らしながら戦う軍人、関節を自由に外せる軟体の脱獄王、盲目のスナイパーなどなど。

よくこんな奇抜なキャラを何人も思いつくなと驚きます。
そしてそのキャラたちが単に出落ちではなく、個性を活かして見せ場があります。まるでジョジョのようです。
敵味方問わず一人はハマるキャラに出会えるかと思います。
(ただし、個性的が行き過ぎ、変人過ぎて気持ち悪いと感じてしまう人もいるようです。)

アイヌ文化の入門書

アイヌ文化の様子が度々描かれます。食事、狩り、住まい、言葉など。
作者曰く、事実を徹底的に調べた上で描いたそうです。

漫画なので、全ての事実をそのまま描くことはできないと思いますが、アイヌ文化を知る入門書としては適しています。
漫画をきっかけに、アイヌ文化に触れ、非常に興味が湧くと思います。
頻繁に出てくるチタタプというタタキ料理は必ず食べたくなることでしょう。
また北海道の網走や樺太に行ってみたくなることでしょう。

引用:ゴールデンカムイ 2巻

つまらない、難点など不評点

きわどいギャグ、下ネタ、グロさあり

昔ならともかく、コンプライアンス的に大丈夫かなというきわどいギャグや下ネタが見受けられます。
ゴールデンカムイをつまらないと言っている人の多くは、ここがひっかかるようです。
普通のギャグもありますが、ブラックジョークだったり過度な下ネタもありますので、読み流せず不快に感じる人もいるかと思います。

また青年誌としては中くらいのレベルかと思いますが、多少グロいシーンがあります。
しかしグロさに弱い人は苦手かもしれません。

読む人を選ぶ漫画です。

話の脱線、中だるみと感じるかも

15巻くらいまでは目的に向かって真っすぐ進み、スピード感があります。
しかし15巻以降は、本来の目的から外れているようなエピソードが多々あり、スピード感は確かに落ちます。
そのエピソードが面白いと感じる人もいるかもしれませんが、脱線していると、中だるみを感じる人がいるかもしれません。

初期設定と矛盾あり、伏線回収しきれず?

口コミを調べてみますと、少数ですが、初期設定との矛盾、伏線回収の甘さを指摘する人がいました。
私は何回も読み込んで考察するような読み方はしていないためか、言われてみれば気づく程度でした。
多くの人は気になるほどではありませんが、読み込む人にとっては気になる人もいるようです。

総評

個人的おすすめ度★★★★☆

個人的には★5くらい面白かったですが、かなり読む人を選ぶ漫画なので、★4にしました。

ゴールデンカムイを面白い、面白くないの一番の分かれ目は、きわどいギャグや下ネタを流せるかどうかにかかっているかと思います。
私は耐性があるのか、きわどいギャグや下ネタによって、漫画の面白さが下がることはありませんでした。
感性の合わないところは読み流し、合うところは大爆笑させられました。
(私は特に脱獄王がツボにはまり、脱獄王のギャグシーンは基本笑わせてもらいました。)

下ネタを抜きにすると、本当に面白い漫画です。
話全体も良くできていますし、頭脳戦含むバトルシーンは白熱します。
さらにアイヌ文化に興味が湧き、北海道へ行ってみたくなります。
漫画を読んで自然とその地に行ってみたくなるのは、そのくらい漫画が魅力的だからだと感じます。

是非漫画と割り切って合わないところはスルーして、面白い部分のみ楽しんで欲しいです。

引用:ゴールデンカムイ 公式X

原作(漫画)とアニメとの違い

基本情報(アニメ)

放送期間第一期:2018年4月9日 – 6月25日
第二期:2018年10月8日 – 12月24日
第三期:2020年10月5日 – 12月21日
第四期:2022年10月3日 – 2023年6月26日
話数第一期:全12話
第二期:全12話
第三期:全12話
第四期:全13話
監督難波日登志(第一期 – 第三期)
すがはらしずたか(第四期)
構成高木登

キャスト、声(アニメ)

杉元 佐一(すぎもと さいち) 声 – 小林親弘
アシㇼパ 声 – 白石晴香
白石 由竹(しらいし よしたけ) 声 – 伊藤健太郎
土方 歳三(ひじかた としぞう) 声 – 中田譲治
鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)声 – 大塚芳忠

レビュー、原作漫画との違い(アニメ)

アニメはシーズン4まであり、25巻(全31巻中)までアニメ化されています。
また最終章となるシーズン5の作成が決定されています。(2024/7/2執筆時)

私は1期の途中までで見るのを辞めてしまいましたが、内容は漫画に比べ結構カットされています。
他の作品ではアニメ化に伴い内容が補完されているときもありますが、ゴールデンカムイの場合、補完は見当たりませんでした。
そのため漫画と比べて話に深みが出にくいです。
それでも面白いとは思いますが、明らかに漫画の方が面白いと思います。

ただ過度な下ネタもカットされている点は、アニメの大きなメリットです。
漫画は読む人をかなり選びますが、アニメは多くの人におすすめできます。

下ネタは苦手、でも有名だからゴールデンカムイを見たい、という人は、アニメを見ることをおすすめします。
下ネタの耐性が強い方は、漫画を見ることをおすすめします。

引用:ゴールデンカムイ 公式X

原作(漫画)と実写化映画との違い

基本情報(映画)

公開日2024年1月19日
上映時間128分
監督久保茂昭
構成黒岩勉

キャスト(映画)

杉元佐一  - 山﨑賢人
アシㇼパ  - 山田杏奈
白石由竹  - 矢本悠馬
土方歳三  - 舘ひろし
鶴見篤四郎 – 玉木宏

レビュー、原作漫画との違い(映画)

3巻(全31巻中)までが映画化されました。

原作漫画で映画化された多くの作品は、詰め込み過ぎて、内容がカットされまくり、残念な仕上がりなものが多いです。
しかし、ゴールデンカムイは珍しく3巻までです。しかも上映時間は128分と長めです。

基本的に原作が忠実に再現されています。
目立ってカットされているのは下ネタのみで、むしろカットされたことによって原作より良く仕上がってると感じます。

忠実に再現されることによって、漫画では伝わりにくかったアイヌ文化がより伝わってきます。
こういうところは絵で見るより映像が勝ります。

他の懸念点として、実写化されたときアクションシーンでガッカリスルことも多いです。
しかし、意外と問題なく仕上がっていると感じました。

漫画やアニメより、映画が一番気軽に見やすいと思うので、まずは映画を見ることをおすすめします。
ハマったら、続きから漫画やアニメを見るのが良いかと思います。
すでに漫画、アニメを見た人にとっても、ゴールデンカムイが好きなら、映像には映像の良さがあるので、見ても損はありません。

まとめ

「ゴールデンカムイ」は、戦後のアイヌ地域でのサバイバル、バトル漫画であり、アニメ化、実写映画化もされた非常に人気の高い作品です。
ただし、登場人物の癖が強く、過度な下ネタも含むため読む人を選びます。

漫画、アニメ、映画のどれを観るべきか迷っている方は、まずは映画をおすすめします。
映画自体の完成度が高い上、問題となる下ネタがカットされているためです。

映画でゴールデンカムイは面白いと感じた方は、続きを漫画、アニメで見れば効率的です。
漫画かアニメかは、下ネタ耐性ありなら漫画で、耐性なしならアニメです。

おすすめする人
  • サバイバル漫画が好きな人
  • 合わない下ネタは無視できる人
おすすめしない人
  • 細かい話の粗が気になる人
  • 下ネタが苦手な人

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