
「ザ・ファブル The second contact」は、前作の主人公アキラが再び登場すると思いきや、物語の中心はアザミとユーカリ。
最強の殺し屋が日常の中で「レンタルおっちゃん」として奮闘する姿に、シュールな笑いが散りばめられています。
一方、後半に繰り広げられるアクションシーンは圧巻で、手に汗握る展開が続きます。
この新たな『ファブル』、果たしてあなたに合うのでしょうか?
前作との違いや新たな魅力を徹底解説します!
- シュールなギャグマンガが好きな人
- スリル満点なアクションが好きな人
- 前作「ザ・ファブル」にハマった人
- アクション一辺倒で読みたい人
- アキラファンで彼の活躍を期待している人
- 前作と同じパターンのストーリーを望んでいる人
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基本情報:作者、全巻数、あらすじ
基本情報
ジャンル | アクション、コメディ |
---|---|
原作・作画 | 南勝久 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
発表期間 | 2021年 – 2023年 |
巻数 | 全9巻 |
あらすじ
第一部が大団円を迎えた南勝久作『ザ・ファブル』が、さらに“風変わり味”を増して、堂々の大帰還でございます――。
我らがアキラ兄さん、ヨウコ姉さん他、アザミにユーカリ、クロちゃんらも元気に大復活――。
そして第一部で兄さんと結ばれたミサキちゃんやタコ社長の現在は如何に‥‥。無敵の殺し屋引退伝説、未曾有の“第二接触”が、ここに完全リスタート‼ 知恵と工夫のプロとして―♪
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
レビュー:おもしろい点、つまらない点
おもしろい、魅力など好評3選
〇 アザミとユーカリの新しい魅力
本作では、前作の主人公であるアキラに代わり、アザミとユーカリが物語の中心として活躍します。
この2人は、前作ではサポート的な立ち位置でしたが、今回はその個性が存分に発揮されています。
特に、日常パートで描かれる「レンタルおっちゃん」の仕事が、作品の新たな魅力を引き出しています。
「レンタルおっちゃん」は、人間レンタルサービスとして、愚痴を聞いたり、ボディーガードを務めたり、買い物に付き添ったりと多岐にわたる業務を行います。
殺し屋としての非凡な能力を隠しながらも、一般市民の要望に答えるギャップが生むシュールな笑いは、必見です。
依頼内容の中には「とんでもない内容の依頼」もあり、ギャグマンガ以上のおもしろさがあります。
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
〇 時代背景を巧みに反映したリアリティ
「ザ・ファブル The second contact」の物語には、現代社会のトピックが巧みに織り込まれており、リアリティを感じられる作りになっています。
作中で描かれる「レンタルおっちゃん」サービスは、実際に存在するサービスをモデルにしており、現実の問題やニーズをストーリーに反映しています。
さらに、作中ではコロナ禍の影響や、話題となったドローン技術など、時代を象徴する要素も描かれています。
時代背景をうまく取り入れることによって、登場人物が本当に言るような、このような事件が実際にあるような、リアリティを生み、作品の中に引き込まれます。
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
〇 前作とは異なるハラハラ感のあるアクション
「The second contact」は、前作の一流同士の戦いとは異なり、アザミやユーカリが敵の数の多さに圧倒されながらも、必死に戦う姿が描かれています。一流の殺し屋と二流三流の殺し屋部隊との戦いが中心に据えられた本作では、戦闘シーンにおける緊張感が一層高まっています。
敵は必ずしも全員が実力派というわけではなく、チンピラレベルの者も多く混ざっています。しかし、その数が圧倒的に多く、一流の技術では簡単に捌ききれない状況が続きます。この構図は、単純な強者同士の戦いではなく、「数の暴力」によるプレッシャーを強調しています。特に終盤の群衆戦は、まるで「鬼滅の刃」の鬼舞辻󠄀無惨との総力戦を彷彿とさせる迫力があり、読者を最後まで引きつけます。
また、アザミとユーカリが完璧ではないキャラクターである点も、この緊張感を強調する要素です。彼らが敵に苦戦するたびに、手に汗握る展開が繰り広げられ、読者は「どうなるのか?」とページをめくる手が止まらなくなるでしょう。前作と同じようなスカッとする爽快感は少ないものの、その代わりに得られる新たなハラハラ感が、本作の魅力を形作っています。
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
つまらない、難点など不評3選
× アキラの出番の少なさ
前作の主人公であり、読者に圧倒的な印象を残したアキラですが、本作では物語の中心から少し離れています。
序盤から中盤にかけてアキラの出番はほとんどなく、ストーリーが進むにつれてようやく登場するものの、その登場頻度は控えめです。
「アキラが帰ってきた!」と期待させる冒頭の展開とは裏腹に、彼の活躍が少ないことは、多くのアキラファンにとって大きな不満となるポイントです。
特に、前作で描かれた超一流の技術を駆使した戦闘や、彼のクールなキャラクター性を楽しみにしていた読者にとっては、「もっと見たい」という思いが残ることでしょう。
本作は、アキラではなくアザミとユーカリに焦点を当てた新しい展開を試みているため、これが作品の新たな魅力を形作る一方で、アキラの活躍を期待していた読者にとっては物足りなさを感じさせる要因となっています。
この点を理解したうえで読むかどうかが、読者の評価を大きく分けるポイントとなりそうです。
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
× 中盤までのスローテンポな展開
物語の中盤まで、スローテンポな展開が続きます。
アクション満載の前作をイメージして読むと、この緩やかな進行に物足りなさを感じる読者も多いかもしれません。
具体的には、アザミとユーカリが「レンタルおっちゃん」として一般市民の日常に関わる場面が中心となっており、アクションというよりはコメディ色が強くなっています。
一流の殺し屋が愚痴を聞いたり、ボディーガードをしたりといったエピソードはシュールでユニークですが、アクションを期待している読者にとっては、「本題に入るのが遅い」と感じる可能性があります。
もちろん、このスローテンポな展開は、キャラクターの日常や人間性を描くための重要な要素でもあります。
後半のアクションを楽しむためには、この緩やかな流れを「味わう」という心構えが必要です。
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
× 前作と異なる毛色への賛否
前作の「ザ・ファブル」とは異なる雰囲気を持っています。
前作は一流同士の息を呑む攻防が魅力でしたが、本作では、敵が二流・三流の殺し屋たちで構成されており、戦闘シーンの緊張感や技術レベルが大きく変化しています。
この変化により、読者の好みが分かれる点が課題となっています。
例えば、敵のレベルが下がったことで、戦闘シーンそのものにおける「超一流の技術に酔いしれる」という感覚は薄れています。一方で、敵の数が多いため、前作より戦闘はハラハラするものとなっています。
また、物語全体のトーンがギャグと日常に寄ったことも、前作のファンにとっては違和感の原因となる場合があります。
ただし、この違いを「新たな魅力」として受け止めることができれば、本作の楽しみ方も大きく広がるでしょう。
しかし、読者が前作と同じ期待を抱いて読むと、「何かが違う」という感想を持つ可能性が高いです。
引用:講談社 「ザ・ファブル The second contact」 南勝久
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★★
落ち着いて客観的に読むと、非常におもしろく、完成度の高い名作です。
しかし、前作「ザ・ファブル」の完全な延長として、前作の勢いのまま読むと、期待外れ感が強いので、注意しましょう。
危うくつまらないという感想を突きつけるところでしたが、いったんリセットして、先入観なしに読むと非常におもしろく読めました。
前作とかなり毛色が違います。
前半はほぼギャグマンガです。
後半はアキラの超一流の戦いではなく、集団戦です。
似た話を長々やっても、ワンパターン化してきたり、パワーのインフレ化が進んできたりするので、徐々につまらなくなります。
そこをうまく視点を変えて、ファブルの世界観のまま、新たなおもしろさを見せてくれました。
アキラ引きいるチームファブルに対して、今回の敵はチームルーマーです。
敢えて説明で日本語訳して、「チーム寓話vsチーム風説」と紹介され、なにかカッコいい。
男心をくすぐられます。
ヨウコ姉さんファンも必見、前作以上にバリバリ戦います。
そして前作のシュールなギャグにハマった人は、今作もハマること間違いなし。
私は大爆笑しました。
人間レンタルサービスを利用してみたくなりました。
まとめ:おすすめする人
アキラの出番が少ない?前作とは毛色が違う?
それでも「ザ・ファブル The second contact」は、新しい挑戦を見せる意欲作です。
アザミとユーカリのキャラクター性が際立ち、シュールな笑いとハラハラする展開のバランスが絶妙です。
ぜひ新しい『ファブル』の世界を体験してください。
- シュールなギャグマンガが好きな人
- スリル満点なアクションが好きな人
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