食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
「デスノート」を一度も聞いたことがない人は少ないのでは?
名前を書くとその人が命を落とすノート…この設定だけでもワクワクしてしまいますよね。
「デスノート」は、そんなダークな魅力だけでなく、緻密な心理戦や天才同士の頭脳戦が見どころのマンガです。
この記事を通じて、どんな人がこのマンガを楽しめるか、またどんな部分に注意して読むべきかを見つけていただければと思います。
こんな人におすすめ
サスペンスや心理戦が好きな人
「デスノート」は天才同士の緻密な心理戦が魅力なので、知的な駆け引きを楽しむ人にぴったりです。
ダークファンタジーや独特な設定を楽しむ人
「名前を書くだけで人を殺せるノート」という斬新な設定や、死神の存在が独特な雰囲気を楽しませるため、ダークファンタジーが好きな人にはおすすめです。
緻密な作画やビジュアルにこだわる人
小畑健の美麗な作画と表現力が物語を引き立てるため、ビジュアル面でも楽しみたい人には最適です。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
概要
基本情報
ジャンル | サスペンス |
---|---|
原作・作画 | 大場つぐみ・小畑健 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表期間 | 2003年 – 2006年 |
巻数 | 全12巻 |
あらすじ
警察庁刑事局長・夜神総一郎の長男で、現役で東応大学(作中における日本一の大学)への進学間違いなしとされる秀才高校生の夜神月(やがみ ライト)はある日、通っている高校の敷地内で奇妙な黒いノートを拾う。
それは死神・リュークが落とした、「そこに名前を書かれた人間が死ぬ」デスノートだった。
ノートの所有権を得た月はリュークの姿が見えるようになり、ノートに課せられたルールを理解しさまざまな検証のうえでその能力を確かめる。
そして、自らの信じる「正義」を執行し、犯罪者のいない新世界を実現するため世界中の犯罪者たちの名をノートに書き記して殺害していく。やがて月の行為はインターネットを中心に世界中に拡散されていく。
法と秩序だけでは裁ききれない犯罪者を葬る者の存在に気付いた人々は殺し屋(英語=Killer)の意味から謎の執行者を「キラ(KIRA)」と呼び始め、中にはキラを神とあがめる者まで現れた。
現にキラの存在が広く知られるようになるにつれ、世界各国で犯罪そのものが減少したという事実もあった。
しかし、各国の警察機構の側からすればキラは紛れもない大量殺人者だった。キラの存在と謎に満ちた能力を認知したICPO(インターポール)は、手がけた事件を必ず解決に導き、全世界の警察を動かせる唯一の存在である謎の名探偵L(エル)にキラ事件の調査を依頼する。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「DEATH NOTE」
レビュー
おもしろい、魅力など好評5選
〇 斬新な設定とそのアイデア
「名前を書くだけで人を殺せるノート」というアイデアは、非常に斬新であり、他のマンガにはない独特の世界観があります。
善悪の境界が曖昧なこの物語は、正義とは何か、命の重みとは何かを改めて考えさせられます。
デスノートに関連する細かなルールや、死神という存在の描写も、物語にリアリティを与えています。
これらのルールが物語を進行させるうえで重要な役割を果たしており、単なるホラーやサスペンスではなく、知的なエンターテインメントとして楽しめます。
引用:集英社 DEATH NOTE 1巻 大場つぐみ・小畑健
〇 心理戦の緻密さ
「デスノート」の最大の魅力は、その徹底した心理戦です。
天才的な頭脳を持つ主人公・夜神月と、彼を追い詰める名探偵Lとの対決は、毎回のエピソードで息をのむ展開を見せます。
二人の読み合い、策略の応酬は、高度な知的興奮をもたらし、ページをめくる手が止まらなくなることでしょう。
月がデスノートの力をいかにして世界を支配するために使うのか、その過程でLがどのように追跡していくのか、緻密に計算されたシナリオが光ります。
この緊張感ある駆け引きが物語の大きな魅力です。
〇 キャラクターの魅力
主人公・夜神月は、天才的な頭脳とカリスマ性を持ちながらも、その行動は次第に狂気じみたものとなっていきます。
その変化が強い印象を与え、物語に引き込まれる要因となっています。
また、月に対抗するLもまた、独特の風貌と奇行、圧倒的な知能で魅了します。
サブキャラクターも個性豊かで、特にレムやリュークといった死神たちは物語に独特の味わいを加えています。
キャラクターたちの行動や心理描写が緻密で、彼らが繰り広げるドラマは非常に見応えがあります。
〇 美麗な作画と表現力
小畑健による作画は非常に精緻で、美しいディテールが作品にリアリティを持たせています。
人物描写から背景まで、緻密に描かれた世界は読者をその中に引き込みます。
特に、キャラクターの表情や心理状態が細かく描写されており、物語の緊張感や感情の高まりを視覚的にも楽しむことができます。
死神やデスノートの不気味さを表現するビジュアルも見事で、物語のダークな雰囲気を強調しています。
「デスノート」の世界観を完璧に補完する、この優れた作画が物語をさらに引き立てています。
〇 社会的・哲学的なテーマ
「デスノート」は単なるエンターテインメント作品ではなく、社会的・哲学的なテーマも扱っています。
月がデスノートの力を使って自分なりの正義を実行しようとする過程は、権力の腐敗や人間の倫理観について深い議論を呼び起こします。
善悪の境界が曖昧な世界で、何が正しいのか、何が間違っているのかを問うこの作品は、深く考えさせられます。
また、死神やデスノートの存在が、人間の命の重みや死の意味についても考えさせる要素として機能しており、単なる娯楽にとどまらない深みを持っています。
引用:集英社 DEATH NOTE 1巻 大場つぐみ・小畑健
つまらない、難点など不評3選
× リアリティの欠如
「デスノート」は、その設定自体がフィクションであるため、現実味を求めるのは酷です。
しかし、死神やデスノート以外の存在意外は現実味があり、「もしかしたら現実で起こるかも」という印象を受けます。
そのため、ところどころリアリティが欠けていると感じてしまうことがあります。
見えない死神が共存するようなリアリティを感じさせられたと思ったら、急にフィクション要素満載の展開、行動を見せられたり。
細部にリアリティを欠く描写が、物語の魅力を弱めてしまう要因となっています。
× 後半の失速感
ネタバレになるので詳しく書きませんが、2部作のような構成です。
1部(1巻~7巻前半)は非常におもしろい分、2部(7巻後半~12巻)は失速の印象を受ける人が多いです。
登場するキャラクターの魅力が下がり、月の最後の行動や結末に関しても、納得のいかない終わり方だと感じる人もいるでしょう。
作品全体を通じて積み上げてきた緊張感やストーリーの深みが、最終的に結末でやや失速してしまったと感じることがあります。
では「7巻まで読めばいい?」かというと。
1部の終わり方も良く、その終わり方をすると2部は必須なので、難しいところではあります。
2部もおもしろいですが、最初のスリルや興奮を維持できなかった感は否めません。
× 倫理観や道徳観の欠如
『デスノート』は、倫理的なジレンマを描く作品である一方で、作中のキャラクターたちが命を軽視する行動をとり続ける点が問題視されることがあります。
月がデスノートを使って無差別に人を殺していく様子は、人間の命の価値を軽んじているように映ることがあります。
月が行う「正義の制裁」が、実際には彼自身の歪んだ道徳観に基づいているという描写がもっと深掘りされていれば、作品に一層の深みが加わったかもしれません。
引用:集英社 DEATH NOTE 1巻 大場つぐみ・小畑健
倫理的な問題点を厳しく問わず娯楽マンガとして楽しみましょう
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★☆
名前を書くだけで人を殺せる「デスノート」
もうこれだけでインパクトあります。
マンガや映画を見たことがない人でも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
殺すまではしなくても、「強制的に正したい」「ぎゃふんと言わせたい」そんなことができたら、と思ったことありますよね。
ソフトに例えると、まるでドラえもんの道具を使いたい気持ち。
デスノートは大人版ブラックなドラえもん、と感じました。
のび太がジャイアン、スネ夫を、ドラえもんの道具「デスノート」でやつけようとするけど、
ジャイアン、スネ夫が知的で簡単にはやつけられず、返り討ちに合いそうになる。
でものび太も知的だから追い詰めていく。
肝心のドラえもんは死神役として登場。
透明マントで人に見えず、壁も通り抜けられる。
どら焼きじゃなくてリンゴが大好き。
しずかちゃんは、あまり知的でなく天然なヒロインとして登場。
学校の先生のような警察、ドラミちゃんのような女型の死神まで出てきます。
あんなこといいな、できたらいいな、
あんな夢こんな夢いっぱいあるけど
みんなみんなみんな叶えてくれる
・・・
はい、デスノート
確かに倫理的?道徳的?に問題視はできます。
でもマンガです。
程度に差はありますが、「半沢直樹」みたいに倍返しできたらスカッとすることもあります。
もちろん現実世界でやったら完全アウトで、もちろん行動には移さないですが。
個人的には、同様にエンタメとして割り切って、楽しめました。
話の中心は、高度な頭脳戦のサスペンスです。
デスノートや死神のルールを巧みに使い、頭脳戦を繰り広げる点は、ゲームの戦いのようです。
例えば、カイジ、ライアーゲーム、賭ケグルイ、嘘喰い、あたりが似たマンガとして挙げられると思います。
この系統が好きな人は、デスノートも好きだと思いますので、是非おすすめしたいです。
まとめ
デスノートは、「名前を書くとその人が死ぬノート」という衝撃的な設定が話題を呼んだ作品です。
天才的な主人公・夜神月と探偵Lが繰り広げる緻密な心理戦、深く考えさせられる哲学的テーマ、そして小畑健による美麗な作画が、物語をさらに引き立てています。
知的な頭脳戦が好きな方には必見の一冊。
ぜひ、あなたもその魅力に引き込まれてみてください。
- サスペンスや心理戦が好きな人
- ダークファンタジーや独特な設定を楽しむ人
- 緻密な作画やビジュアルにこだわる人
- 現実味を重視する人
- 道徳観を重視する人
- 軽い娯楽を楽しみたい人
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