「青春と仲間たちとの絆を通じて、心を揺さぶる物語がここにあります。
浅田弘幸の「I’ll(アイル)」は、バスケをテーマにしながらも、バスケそのものよりも青春と友情のエッセンスがぎゅっと詰まった作品です。
スリリングな試合描写を期待するなら少し違うかもしれませんが、青春とスタイリッシュな世界観を味わいたいなら、この作品があなたにぴったりかもしれません。
さあ、一味違うバスケ青春物語を覗いてみませんか?
- 青春時代の葛藤や仲間との絆を描く物語が好きな人
- 短い巻数でスッキリと完結する作品を求めている人
- スポーツ漫画よりもおしゃれでスタイリッシュな青春学園ものが好みの人
- 試合描写やスポーツシーンの緻密さを重視する人
- 群像劇よりも特定の主人公に集中した物語が好きな人
- 「スラムダンク」並みのバスケ漫画を期待する人
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
基本情報:作者、全巻数、あらすじ
基本情報
ジャンル | スポーツ(バスケット) |
---|---|
原作・作画 | 浅田弘幸 |
掲載誌 | 月刊少年ジャンプ |
発表期間 | 1995年 – 2004年 |
巻数 | 全14巻 |
あらすじ
高校入学目前に、ある中学校で行われた3年生最後の出場となるバスケの試合。
そこで二人は出会う…。バスケ一家で育った“エリート”の柊仁成と、天性の跳躍力を持つ立花茜。
だが二人に共通した思いは、高校ではもうバスケはやらないということだった…。が…。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
レビュー:おもしろい点、つまらない点
おもしろい、魅力など好評3選
〇 青春と人間模様が詰まった感動的な群像劇
「I’ll(アイル)」は、バスケットボールを通じて描かれる青春群像劇であり、登場人物たち一人ひとりが様々な思いを抱えて生きています。
バスケに情熱を燃やす者、夢を諦めた者、そして興味がない者など、それぞれが異なる視点と背景を持って描かれているため、必ず誰かに共感を覚え、感動を味わうでしょう。
この構成により、物語はバスケという枠を超えて青春の切なさや儚さをも表現しています。
バスケが好きな人だけでなく、青春時代の葛藤に共感する全ての人が惹かれる作品です。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
〇短編でありながら濃厚でスッキリ完結
「I’ll(アイル)」は全14巻と、バスケマンガとしては短めです。
その分ストーリーが簡潔でまとまっており、結末も綺麗に描かれています。
多くのバスケマンガは巻数が多く、長期にわたって展開されがちですが、アイルはコンパクトにストーリーをまとめ、テンポよく物語を進行させます。
「I’ll(アイル)」 全14巻
「スラムダンク」 全31巻
「黒子のバスケ」 全30巻
「あひるの空」 全51巻
また、ギャグシーンも程よく挟み込まれているため、重すぎない雰囲気で読み進められるのも魅力的です。
気軽に手に取れる作品となっています。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
〇 スタイリッシュで爽やかなビジュアルが魅力
「I’ll(アイル)」のビジュアルは、従来のバスケ漫画とは一線を画し、どちらかというとおしゃれでスタイリッシュな青春学園マンガです。
力強さや男臭さが特徴のスポ根系とは異なり、爽やかな印象を与える作風で、青春を肌で感じられるような瑞々しさがあります。
特に、洗練された線や美しいキャラクターデザインが目を引き、スポーツ漫画というよりも青春ロマンスの雰囲気に近いため、スポーツやアクションよりも学園ものの物語やおしゃれな雰囲気を好む人におすすめです。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
つまらない、難点など不評3選
× バスケ漫画として期待すると肩透かし
バスケが題材の作品ではありますが、「I’ll(アイル)」は青春や人間模様がメインであり、バスケ自体は物語の一部として描かれます。
試合描写はあくまで一部であり、試合そのものの細部にこだわるよりも、試合を通してのキャラクターの成長や心情に重点が置かれているのです。
そのため、純粋にバスケ漫画を期待して読み始めると、試合に至るまでの過程や青春の描写の方が多く、物足りなさを感じるかもしれません。
試合のスリルやスポーツ漫画特有の緊迫感を期待する人には不向きです。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
× 群像劇のため、共感の分かれる場面も
登場キャラクターが多く、それぞれのエピソードが描かれる群像劇形式のため、特定のキャラや場面に共感できないと感じる人もいるでしょう。
また、作中にはギャグ要素も含まれていますが、このギャグのセンスやユーモアが読者の好みに合うかどうかも分かれるところです。
全体としてスタイリッシュでかっこよくまとめられている作風ですが、ファッションと同じように、人によっては「かっこいい」と感じたり、「キザ」と感じたりする可能性があります。
人を選ぶスタイルの作品です。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
× 「スラムダンク」との比較で評価が下がることも
バスケ漫画として「スラムダンク」の影響を避けることは難しく、また「I’ll(アイル)」も連載時期が「スラムダンク」の直後であったことから、どうしても比較対象とされがちです。
アイルはバスケ漫画の枠に留まらず、青春ドラマとして独自の良さを持っていますが、バスケの描写や試合の迫力など、スポーツ漫画としての醍醐味を求めると物足りない部分もあります。
スポーツ漫画として比較されてしまうと「スラムダンクを超えない」という評価になりがちなため、アイルはあくまで青春マンガとして楽しむのがベストでしょう。
引用:集英社 「I’ll」 浅田弘幸
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★☆☆
スポーツマンガ、バスケマンガではないです。
バスケットをしている人たちの青春群像劇マンガです。
個人的には、セリフの言い回しや行動、展開が、おしゃれ過ぎるのか、どうも合いませんでした。
主人公が気合がのったときに「アチョー!」と叫ぶのですが、受け入れられず。
ところどころキザに感じてしまい、「クサい!クサすぎる!!」
すみませんが、私は世界観に入り込めませんでした。
ただマンガとしては綺麗にまとまっていますので、私が合わなかっただけで、感性が合う人にとってはおもしろいマンガだと思います。
雰囲気としては、「NANA」「パラダイスキス」「ご近所物語」などの矢沢あいの世界観に近いものを感じました。
これらが好きな人は合うかと思いますので、是非おすすめです。
まとめ:おすすめする人
「I’ll(アイル)」は、バスケを通して描かれる青春のエネルギーや葛藤が鮮やかに描かれた一冊です。
仲間との絆や夢の葛藤、人生の選択肢に迷う姿など、共感せずにはいられない物語が詰まっています。
青春の日々にもう一度触れてみたい、仲間と熱い思いを分かち合いたい方におすすめです。
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