食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
スポーツマンガ好き必見!
オリンピックでの体操競技、テレビで見たことありますか?
ルールがわからなくても、あの緊張感やダイナミックな技にワクワクしますよね。
でも、ルールを知るともっと楽しめるんです!
そんな体操競技の魅力がたっぷり詰まったマンガ『ガンバFly High』をご紹介します。
体操未経験者である主人公の成長過程が丁寧に描かれているので、体操の知識がなくても主人公と一緒に体操の魅力にハマっていきます。
青春の汗と涙、爽やかなストーリーに、きっと心を動かされるでしょう。
こんな人におすすめ
スポーツマンガ好きな中高生
スポーツをテーマにしたマンガで、特に体操競技に興味が湧く内容です。中高生は部活動やスポーツに熱中している年代なので、競技マンガに親しみやすいです。
オリンピックの体操競技を見る人
体操競技のルールや見どころがしっかり描かれており、観戦の楽しさも増すでしょう。
前向きで爽やかなストーリーを好む人
自分自身との戦いをテーマにした爽やかな物語です。前向きで自己成長を描く作品が好きな人には、感動できるストーリーが魅力となるでしょう。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
基本情報:作者、全巻数、あらすじ
基本情報
ジャンル | スポーツ(体操) |
---|---|
原作・作画 | 森末慎二・菊田洋之 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー |
発表期間 | 1994年 – 2000年 |
巻数 | 全34巻 |
あらすじ
平成学園中等部一年B組・藤巻駿(ふじまきしゅん)は、将来オリンピックで金メダルを取る夢を抱き、体操部に入部する。
ところが、男子体操部は超弱小だと知らされる…!?ロス五輪金メダリスト・森末慎二が原作初挑戦!!
引用:小学館 ガンバ!Fly high 森末慎二・菊田洋之
金メダルをめざす少年・藤巻駿の波乱万丈、超熱血体操ストーリー!!
レビュー:おもしろい点、つまらない点
おもしろい、魅力など好評3選
〇 体操未経験者でも楽しめる
体操のルールを丁寧に解説してくれるので、全く体操を知らなくても楽しめます。
主人公が体操未経験者から始まるので、一緒に体操に詳しくなりつつ魅力にハマってくことでしょう。
体操マンガの代名詞とも言える作品で、元体操日本代表で金メダリストの森末慎二さんが原作を担当。
あの内村航平選手も愛読していたとのことで、体操の世界を身近に感じられます。
一部現在は体操のルールが変わっています。
・当時は技の最高難易度が「E」だったが、今は「J」まである。
(・・・E,F,G,H,I,Jって難易度が上がり過ぎじゃない!?)
・当時は10点満点からの減点採点だったが、現在は減点と加点があり10点以上出る。
など
引用:小学館 ガンバ!Fly high 森末慎二・菊田洋之
〇 体操は楽しい
「楽しい体操」というテーマを掲げているこのマンガは、ほんわかした雰囲気がありつつ、本当に「体操って楽しいんだな」と思わせてくれます。
物語は爽やかで、戦う相手は他の誰でもなく自分自身。
主人公は不安や緊張、葛藤や後悔、喜びや達成感を味わいながら成長していきます。
対照的に対戦相手には、データや効率を重視したライバルチームも登場し、熱くなれる展開が続きます。
〇 個性豊かな先輩たち
3バカトリオと呼ばれる先輩たちも魅力的です。
自称「床の貴公子」「跳馬のスペシャリスト」「吊り輪のヘラクレス」と、ユニークなキャラクターたちです。
彼らはふざけた性格をしていますが、実は「ここだけは負けない!」という強い意志で輝きを見せます。
主人公が天才肌過ぎるので、先輩たちに共感する読者も多いのではないでしょうか。
前半はギャグ担当かと思っていた彼らですが、後半になるとそれぞれに見せ場があり、感動させられます。
引用:小学館 ガンバ!Fly high 森末慎二・菊田洋之
つまらない、難点など不評3選
× 対象年齢が低め
原作者の森末慎二さんは、体操人口の減少を懸念して、子どもたちに体操の楽しさを伝えたいという思いでこのマンガを作ったそうです。
そのため、読者のターゲットは中学生あたりがメインとなっています。
ところどころ「子ども向けだな」と感じる部分があります。
特に恋愛シーンは、まるでおままごとを見ているよう。
そこはサッと読み飛ばしましょう。
気になってしまう人はいるかもしれませんが、大人が絵本を読んで感動することがあるように、対象年齢が低くても大人も楽しめる内容となっています。
× 主人公が天才すぎる
主人公は中学から体操を始めますが、ありえないほどの急成長をみせます。
特にスポーツに打ち込んできた方は、非常に簡単に上達していくことに違和感を感じる人がいるかもしれません。
しかし体操の楽しさを伝えたいという想いを考えると、受け入れられる点かと思います。
いい意味ではテンポ良く進むということになります。
競技自体の内容も少年マンガにありがちな超人技のオンパレードにならないので、一定の現実味は残っています。
× 前半はワンパターン
前半はトラブル→解決の繰り返しが多いです。
しかもトラブル発生も解決方法も、唐突さ、強引さを感じる部分があります。
気になってしまう人もいるでしょう。
しかし、これも中学生向けにわかりやすくしているためと考えれば、受け入れられる点ではないでしょうか。
後半は大人向けの内容にシフトしていくので、大人が読む場合は前半はサッと進めるのがおすすめです。
後半になるほどおもしろさが増してきます。
体操界の低迷、人口減少を危惧した原作者:体操金メダリストが
「漫画を読んで育った少年達から将来のメダリストが産まれてくれればいい」
という熱い想いが隠されていることを知って読もう。
引用:小学館 ガンバ!Fly high 森末慎二・菊田洋之
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★☆
私が中学生の頃、アニメでこの作品を見ていました。
アニメのタイトルは「ガンバリスト駿」。
(なぜアニメとマンガでタイトルが違うのかは謎。)
「るろうに剣心」や「名探偵コナン」などの名作と並んで、意外にも毎週楽しみにしていたアニメのひとつです。
このアニメを見て体操に興味を持ち、家で父に手伝ってもらいながらバク転の練習を始めました。
結局バク転はできなかったけど、それくらいインパクトのある作品でした。
大学時代に改めてマンガを読んだら、王道を行きつつ全体的に完成度が高い名作だと感じました。
例えば規格外の筋肉バカキャラが出てきます。自称「吊り輪のヘラクレス」。周りからして見たら単に筋肉しか取り柄のないおバカだけど、実はそんな人でもその内面には悩みや葛藤、希望などの感情があります。サブキャラクターまで非常に丁寧に背景が描かれます。その中で努力し挑戦していく姿は、胸が熱くなります。
主人公は天才肌、取り巻くそれぞれ一芸に秀でた人、一芸にすら秀でていなかった人、誰か一人は共感する人がいるのではないかと思います。
マンガとして単純におもしろい上に、体操に詳しくなれるというメリットがあります。
マンガを読んだ後は、オリンピックなどで体操を観るとき、大技や着地だけでなく、細かい部分にも目が行くようになり、おもしろさが倍増しました。
ルールを知って観るほうが、より楽しめますよね。
ところどころ中学生向けに感じる部分はありますが、原作者の「漫画を読んで育った少年達から将来のメダリストが産まれてくれればいい」という熱い想いが隠れていることを知ると、むしろ好評に感じました。
まとめ:おすすめする人
「ガンバFly High」は、体操競技の魅力が詰まった爽やかなスポーツマンガです。
初心者でもわかりやすく、主人公と一緒に体操の知識が深まります。試合のルールや技の進化が描かれており、オリンピック観戦がさらに楽しくなること間違いなし。
前向きなストーリーに心が動かされ、読み終わるころには、あなたも体操に夢中になっているかもしれません。
この機会にぜひ一度手に取って、体操の世界を覗いてみませんか?
- スポーツマンガ好きな中高生
- オリンピックの体操競技を見る人
- 前向きで爽やかなストーリーを好む人
- シリアスなストーリーを求める人
- 大人向けの深いテーマを期待する人
- 主人公が天才肌という設定が苦手な人
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