食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
「囲碁なんて全くわからない…」そんな方でも安心してください!
今回紹介する「ヒカルの碁」は、囲碁の知識がなくても楽しめます。
むしろ囲碁を知らない人の方が、新たな発見があり、楽しめるかもしれません。
主人公ヒカルの成長やライバルとの熱い対決が、あなたを一気に引き込むことでしょう。
囲碁の世界に一歩踏み入れてみませんか?
こんな人におすすめ
スポーツや競技系のマンガが好きな人
努力や成長をテーマにした物語に共感する人
囲碁に興味がある、または新しい趣味を見つけたい人
泣ける感動的なシーンを求める人
ビジュアル重視の読者
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
基本情報:作者、全巻数、あらすじ
基本情報
ジャンル | 囲碁 |
---|---|
原作・作画 | ほったゆみ・小畑健 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表期間 | 1999年 – 2003年 |
巻数 | 全23巻 |
あらすじ
運動好きで頭を使うことが嫌いなごく普通の小学校6年生である進藤ヒカルは、祖父の家で古い碁盤を見つける。
碁盤の血痕に気づいたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。
非業の死を遂げたという佐為はかつて棋聖・本因坊秀策にも取り憑いていたという。囲碁のルールも歴史も知らないヒカルであったが、「神の一手を極める」という佐為にせがまれて碁を打ち始める。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ヒカルの碁」
以降、佐為はヒカル以外には姿も見えず会話もできず、物を動かすことすら出来ない存在であることを前提に物語は進む。
レビュー:おもしろい点、つまらない点
おもしろい、魅力など好評3選
〇 囲碁が分からなくても楽しめる
「ヒカルの碁」は囲碁をテーマにしているマンガですが、囲碁のルールを知らなくても楽しめます。
囲碁というマイナーなジャンルであるため、ルールを理解している人は少ないかもしれません。
それでも物語の魅力や熱い展開に引き込まれます。
実際、連載当時は囲碁人口が急増したと言われています。
囲碁のルールが完全に分からなくても、ヒカルたちの成長や勝負の緊張感が伝わってくるのが、この作品の素晴らしいところです。
引用:集英社 ヒカルの碁 1巻 ほったゆみ・小畑健
〇 設定と展開の面白さ
アキラとの出会い(第1巻)
対人で囲碁が打ちたいという佐為のために、ヒカルはとある碁会所を訪れ、同年齢の少年・塔矢アキラと出会う。
アキラはトッププロ棋士である塔矢行洋の一人息子であり、彼自身すでにプロ級の腕前を持ち、将来の名人と目されていた。
そんな相手とは露知らず、佐為の指示通りに石を打って対局した結果、ヒカルはアキラに力量差を見せつけて勝利する。自分と同世代に自分以上の打ち手がいると知って愕然とするアキラはヒカルを追うようになるが、プロの苦難を知らず軽口を叩くヒカルに激昂する。
本気で挑んだ再戦は圧倒的な敗北であったが、アキラはヒカルを自分の倒すべき高い目標に掲げる。一方のヒカルもアキラの囲碁にかける熱い想いを見て、自分自身がもっと囲碁に対しての理解を深めたいと思うようになる。
他方、塔矢行洋は息子のアキラを倒し、彼に闘志を芽生えさせたヒカルに密かに注目するようになり、また佐為は現在の囲碁界の最強者であり自分と対等以上に戦えるであろう相手である行洋と対局してみたいと願う。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ヒカルの碁」
平安時代の天才囲碁棋士・藤原佐為が、現代の少年・ヒカルに宿るという設定が非常にユニークで、興味を引きます。
最初は囲碁に興味がなかったヒカルも、佐為の影響で次第に囲碁の世界にのめり込んでいく様子が描かれています。
この設定だけでも十分に面白いのですが、物語が進むにつれて、予想を裏切る展開が続きます。
佐為とヒカルの関係性が描かれる場面は、感動的で涙を誘います。
特に終盤にかけての二人の関係の変化には、誰もが心を打たれることでしょう。
〇 画力の高さ
絵の上手さもこの作品の大きな魅力の一つです。
キャラクターの表情から感情が伝わってくるだけでなく、物語が進むにつれて登場人物たちが自然に成長していく描写も見事です。
巻を重ねるごとにキャラクターが年齢を重ね、外見が徐々に変化していく様子は、非常にリアルで、物語に深みを与えています。
絵の力で物語の魅力が倍増し、視覚的にも楽しめる作品となっています。
引用:集英社 ヒカルの碁 1巻 ほったゆみ・小畑健
つまらない、難点など不評3選
× 後半の展開
全23巻のうち、物語のピークが17巻あたりに位置しています。
その後は、SF要素が薄れ、現実的な展開が増えます。
少年マンガから青年マンガに変わっていくようなイメージで、深みが増す反面、ワクワク感が薄れてしまうことがあります。
物語の魅力が別の方向にシフトしたため、これを失速と感じる方もいるかもしれません。
× 終わり方への賛否
最終回については賛否両論があります。
打ち切りという噂もあれば、あえてこのような終わらせ方をしたという意見もあります。
物語がもっと続いて欲しかったという声もありますが、長々と引き延ばされるより、スパッと終わる方が良かったという意見も少なくありません。
すべての伏線を回収せず、読者の想像に委ねる終わり方には、好みが分かれるでしょう。
× 囲碁のルールが難解
囲碁のルール解説がところどころにありますが、それでも完全に理解するのは難しいです。
囲碁の知識がないと、後半の現実的な囲碁シーンが続く部分で、少し退屈に感じるかもしれません。
もしもう少しメジャーな将棋などを題材にしていれば、対戦シーンの魅力が増したかもしれないと思うこともあります。
引用:集英社 ヒカルの碁 1巻 ほったゆみ・小畑健
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★★
囲碁なんて全く知らなかったし、興味もなかったのに、ここまでおもしろいと感じたのは驚きました。
ところどころ囲碁ルールの詳細な解説がありますが、そこは流し見をしてしまったので、読み終わっても細かいルールは分かりませんでした。
でも、それでもおもしろかったです。
囲碁を打ってみたくなりましたが、当時はスマホアプリもなく、囲碁が気軽にできる場所がなかったので、結局打ちませんでした。
一番感動したのは、ヒカルと佐為の関係の変化です。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ヒカルが泣くシーンでは私も泣いてしまいました。
初めは佐為に頼まれてヒカルが嫌々碁を打っていましたが、徐々にヒカル自身が囲碁に興味を持ち始め、自分で碁を打つようになります。
家でヒカルと佐為が碁を打ち続けることで、ヒカルの実力は急激に伸び、二人三脚でうまくいっていた関係が…。
毎日プロにマンツーマンで指導を受けていたら、そりゃ上手くなります。
ヒカルの急成長にもちゃんと理由があり、単なる才能ではなく、努力によって強くなっていくところが良いですね。
また、絵も非常に上手です。
それまでマンガの画力や画風をあまり気にせずに読んでいましたが、この作品を読んで初めて「絵が上手い」と感じました。
絵が上手いとここまで魅力が増すのか、絵の重要さに改めて気付かされました。
別途、アニメ化もされています。
アニメでは囲碁を打つ音や時計の音もあり、対戦の臨場感が増すので、マンガも良いですが、アニメも素晴らしいです。
主題歌も魅力的です。
特に良かったのは、ガールズグループ・dreamが手掛けた第1期のオープニング曲「Get Over」です。
久しぶりに聞いたら、名シーンが脳内でフラッシュバックして、感動してしまいました。
まとめ:おすすめする人
「ヒカルの碁」は、囲碁初心者でも楽しめること間違いなしの名作です。
少年ヒカルが成長していく姿や、ライバルとの熱い戦いに引き込まれること間違いなし!
特に、囲碁に興味がなかった方にも新たな発見があり、次第にその世界にのめり込んでしまうかもしれません。
この機会に、ぜひ「ヒカルの碁」を手に取って、囲碁の魅力に触れてみませんか?
- スポーツや競技系のマンガが好きな人
- 努力や成長をテーマにした物語に共感する人
- 囲碁に興味がある、または新しい趣味を見つけたい人
- 泣ける感動的なシーンを求める人
- ビジュアル重視の読者
- 現実離れしたファンタジー要素を好む人
囲碁という現実的なテーマがメインで、SFやファンタジー要素が少ないため、現実離れした非現実的な世界観を求める人には物足りないかもしれません。 - 終わり方にこだわる人
最終回に賛否が分かれるため、全ての伏線が回収されることや、納得のいく結末を求める人には合わない可能性があります。 - 囲碁や将棋などのルールに興味がない人
囲碁に関連するシーンが多く、囲碁そのものに興味がない人にとっては退屈に感じる部分があるかもしれません。
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