食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
「寄生獣」って聞いたことありますか?
昔のマンガですが、名作中の名作であり、人間や環境について深く考えさせられる作品です。
私は初めて読んだとき、その奥深さに衝撃を受けました。
人間は地球にとって害なのか?寄生生物が問いかけるテーマは、今でも色褪せません。
この作品を通して、普段の生活では考えないようなことに向き合ってみませんか?
こんな人におすすめ
SFやサスペンスが好きな人
高次元のSFやサスペンス要素が満載で、知的で複雑なストーリー展開が魅力です。
SFやサスペンスが好きな人は、この作品の緊張感ある展開やテーマ性に興味を持つでしょう。
深いテーマについて考えることが好きな人
人間の存在意義や地球環境について深く考えさせられる内容です。
社会問題や哲学的なテーマに関心がある人にとって、大きなインスピレーションを与えるでしょう。
頭脳戦が好きな人
単純な力比べではなく、頭脳戦が絡んだバトルシーンが多く描かれています。
頭脳戦や戦略を重視した作品に興味がある人におすすめです。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
概要
基本情報
ジャンル | SF、サスペンス、ホラー |
---|---|
原作・作画 | 岩明均 |
掲載誌 | 月刊アフタヌーン |
発表期間 | 1988年 – 1995年 |
巻数 | 全10巻 |
あらすじ
ある日突然、空から人知れず多数の正体不明の生物が落ちてきた。
その生物は鼻腔や耳孔から人間の頭に侵入し、脳を含めた頭部全体と置き換わる形で寄生して全身を支配し、他の人間を捕食するという性質を持っていた。自在に変形する寄生後の頭部は、様々な人間の顔に擬態することができる上に、刃物のように鋭くもなり鞭のようにしなやかにもなり、数名以上の人間を一瞬で切り裂くのだ。
さらに彼ら「パラサイト(寄生生物)」は、高い学習能力で急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。ミギーとの出会い
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「寄生獣」
平凡な高校生であった泉新一は、1匹のパラサイトに襲撃・寄生されるが、何とか頭部への侵入(脳の乗っ取り)は免れる。
パラサイトは新一の右腕に寄生し、右手と置き換わった。
右手にちなんで「ミギー」を名乗るようになり、新一とミギーの共生生活が始まる。
レビュー
おもしろい、魅力など好評3選
〇 深いテーマ性
このマンガは、多くのことを考えさせる深いテーマが込められています。
人間こそが地球上の環境を破壊し、多くの生き物を殺しているのではないかという問いかけが根底にあります。
それにもかかわらず、人間が人間を殺すことは異常だと捉えられる。
寄生生物は人間の数を減らそうとしますが、それに立ち向かうことが当然だと感じる中で、人間は滅びるべきだと賛同する者も出てきます。
また、寄生生物の中にも、人間と共存しようとする者が現れ、母親や子どもについて考えるシーンも描かれます。
「人間はこのままでいいのか?」
普段の生活では無意識になりがちなことを考えさせられる作品です。
引用:講談社 寄生獣 1巻 岩明均
〇 頭脳戦バトル
このマンガは、バトル要素も非常におもしろいです。
単純に強さで勝つのではなく、主人公と寄生生物ミギーが、策略を駆使して強敵に立ち向かいます。
主人公は力で劣る半端者でありながらも、頭脳戦で勝利を収めていく姿が魅力的です。
さまざまな敵が登場し、それぞれに異なる戦い方があり、飽きません。
深いテーマ性だけだと、単なる気分の重くなるマンガとなってしまいます。
寄生獣はバトルマンガとしての魅力もあるため、おもしろさ、読みやすさが損なわれていません。
バランスの良い作品です。
〇 高次元のSF・サスペンス
このマンガは単なる怪物が暴れまわるだけの作品ではなく、怪物である寄生生物が高度な知性を持っている点が特徴です。
寄生生物は短絡的に暴力を振るう者もいれば、人間社会に溶け込み、教師や政治家として活動する者もいます。
さらには、自分の生きる意味について考え直す寄生生物も登場し、彼らがどう立ち向かうべきかを問いかけてきます。
10巻という短い中で非常に濃密に物語が展開され、次の展開がどうなるのか予測できない緊張感が続きます。
引用:講談社 寄生獣 4巻 岩明均
つまらない、難点など不評3選
× 絵が質素に感じる
このマンガは、昔の作品であるため、絵に古さを感じるかもしれません。
また、絵の細かさに欠け、全体的にのっぺりとした印象を受けることもあります。
絵が下手だとは思いませんが、表情やバトルシーンの表現は十分であるものの、最近のマンガと比べると画力が劣ると感じる人もいるかもしれません。
× グロい表現が多い
寄生生物が人間を襲うシーンでは、グロい描写が頻繁に出てきます。
そのような描写が本当に必要か疑問に思うかもしれませんが、人間の酷さを対比として描くために、一定の悲惨な表現が求められていると考えられます。
絵が質素であるため、グロいマンガ好きな人が満足するほどのグロさはありません。
しかし、苦手な人には不快に感じることがあるでしょう。
引用:講談社 寄生獣 1巻 岩明均
× 爽快感を求めてはいけない
このマンガは、大バトルを勝ち抜いて「やったー!」と叫ぶような爽快感を求める作品ではありません。
エンターテイメント性はあり、スラスラと読めますが、非常に考えさせられます。
答えを教えてくれるマンガではなく、問いを投げかけられるマンガです。
リフレッシュしたい時に読むマンガではありません。
どっしりとした深いテーマに浸りたいときに読むことをおすすめします。
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★★
高校生の時に初めて読んだとき、衝撃を受けました。
現在はネットが発達し、SDGs、ヴィーガンなど、環境や人間に関する問題に触れる機会が増えていますが、当時はそれほど意識していませんでした。
特に高校生くらいの年齢では、『寄生獣』が問いかけるテーマについて真剣に考えることはなかったと思います。
「地球にとって人間とは何か」
この普遍的なテーマをマンガという形で問いかけることで、色褪せることのない名作となっています。
大人になり、子供ができてから読み直すと、また違った視点で考えさせられる部分が増えました。
主人公の親や子どもを宿す寄生生物に対して、新たな感情が湧き上がり、
「どうしたかったんだろう」
「どうすればよかったのだろう」
と考えさせられました。
本来、人類がもっと真剣に向き合わなければならない問題です。
しかし自ら主体的に学んだり、授業やセミナーに進んで参加する人は限られるでしょう。
『寄生獣』はマンガを通して多くの人にその問題を考えるきっかけを与えてくれた作品です。
あえて不評な点も上げましたが、画力やグロさが気にならなくなるほどの魅力があります。
名作中の名作であり、ぜひ一度は読んでいただきたいと思います。
まとめ
『寄生獣』は単なるエンタメ作品ではなく、私たちに深い問いを投げかける名作です。
地球における人間の存在意義や、環境問題について考えさせられるシーンが満載で、読み終わった後もその余韻が心に残ります。
もし、この壮大なテーマに興味が湧いたら、ぜひ手に取ってみてください。
深い考察を楽しむ読書体験があなたを待っています。
- SFやサスペンスが好きな人
- 深いテーマについて考えることが好きな人
- 頭脳戦が好きな人
- 軽いエンタメを求めている人
- 絵のクオリティを最重視する人
- グロい描写が苦手な人
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