『ブリザードアクセル』でフィギュアスケートの魅力を再発見!

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

 

テレビでフィギュアスケートを見るたびに、「もっと詳しく知りたい」と思ったことはありませんか?
今回紹介する「ブリザードアクセル」を読めば、フィギュアスケートの技術やルールが自然と頭に入ってきて、見ているだけではわからなかった魅力にも気づくはずです。
フィギュアスケートに少しでも興味ある方には、ぜひ読んでほしい一冊です。


こんな人におすすめ

フィギュアスケートに興味がある人
フィギュアスケートの技術やルールの解説が詳細に描かれているため、知識が深まり、テレビでの観戦も一層楽しくなります。

アートや芸術に興味がある人
画内でフィギュアスケートの芸術性が強調されており、音楽や振り付けの美しさが丁寧に描かれているため、アートや芸術に興味がある人に響く内容です。

新しいジャンルの漫画を探している人
フィギュアスケートをテーマにした少年漫画は珍しく、これまでにない新しいジャンルを探している人にとって魅力的な選択肢となります。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

目次

概要

基本情報

ジャンルスポーツ(フィギュアスケート)
原作・作画鈴木央
掲載誌週刊少年サンデー
発表期間2005年 – 2007年
巻数全11巻

あらすじ

オレ、北里吹雪、中学1年生。
みんなに注目して欲しくてケンカ100連勝を達成したけど、誰もオレを見てくれねぇ…。

そんな時、出会ったのがフギャー…じゃなくてフィギュアスケートだった! 思いっきりジャンプした瞬間、オレは生まれて初めて注目されたんだ!! 

だからオレは、始めるのが遅すぎると言われても、フィギュアをやりてえ! 
そして世界中のみんなに見てもらいてえんだ!!

引用:小学館 ブリザードアクセル 1巻 鈴木央

レビュー

おもしろい、魅力など好評3選

〇 フィギュアスケートが学べる

『ブリザードアクセル』は、フィギュアスケートを題材にした数少ない少年漫画の一つです。

この作品では、フィギュアスケートの技術やルールについての詳細な解説が特徴です。
これにより、フィギュアスケートに馴染みのない読者でも、競技の魅力を理解しやすくなっています。
フィギュアスケートの動きをリアルに表現し、読者にその魅力を伝えることに成功しています。

さらには、ペアスケートまで描写されています。
同様にペアスケートならではの技術やルール、課題やポイントなどが詳細に解説されています。

マンガの演技シーンも楽しめるだけでなく、テレビでフィギュアスケートを見るとき、一層楽しめるでしょう。

引用:小学館 ブリザードアクセル 1巻 鈴木央

フィギュアスケートの芸術性

フィギュアスケートで芸術点というものがあるのはご存じでしょうか?
「芸術点?演技が綺麗とか?観客を魅了するとか?」
あいまいですよね。

「ブリザードアクセル」では技術面だけでなく、フィギュアスケートの芸術性も大切に描かれています。
演技中の音楽や振り付けの背景が解説され、フィギュアスケートの芸術性を強調しています。
この点が、他のスポーツ漫画とは一線を画している部分です。
是非、フィギュアスケートの魅力に触れてください。

〇 ユニークな設定と心理描写

フィギュアスケートの解説ばかりでは、マンガとしてのおもしろさは欠けてしまいます。
しかし「ブリザードアクセル」では主人公やライバルたちの心理描写が丁寧に描かれています。
競技のプレッシャーや勝敗の緊張感、ライバルとの友情と対立など、フィギュアスケート競技の舞台裏を描くことで、物語に深みを与えています。

さらに主人公がスイッチジャンパーとして覚醒する設定や、現実には存在しない技を描く大胆なストーリー展開が、この作品のおもしろさを引き立てています。
現実とファンタジーの境界を曖昧にすることで、非現実的な演技や技術に驚きながらも、物語に引き込まれていきます。

引用:小学館 ブリザードアクセル 1巻 鈴木央

つまらない、難点など不評3選

× 強さのインフレ

主人公の吹雪が早い段階で強くなります。

メリットとしては、テンポがよくなります。
フィギュアスケートを丁寧に解説する内容でも楽しく読めます。

しかしデメリットとしては、徐々に強さのインフレが進み、後半では現実には存在しないような超人的な技が次々と登場します。
フィギュアスケートの技術やルールの解説も減少し、前半の現実的な内容から大きく路線変更です。
フィギュアスケートの競技としての魅力が薄れ、単なる超人技の披露会になってしまいます。

× 話の構成のバランスの悪さ

大きな話の流れとして、ソロスケート→ペアスケート→ソロスケートと繰り広げられます。
物語の中で、ソロスケート→ペアスケートと徐々に盛り上がりを見せる一方で、再びソロスケートに戻ると失速を感じます。

強さのインフレもあいまって、ペアスケートで築き上げた感動が、ソロスケートに移ることで薄れてしまいます。
ペアスケート編で綺麗に終わらせた方が良かった印象があります。

× ライバルの影の薄さ、リアクションの過剰さ

主人公が強すぎるため、他のライバルキャラクターが目立たなくなります。
ライバルたちがすぐに吹雪に負けてしまうことで、彼らの成長や葛藤が十分に描かれず、深みが欠けることがあります。

そして、負けたライバルはリアクション芸人化します。
フィギュアスケートの演技に対するリアクションが過剰で、合わない人は冷めてしまうでしょう。

前半と後半で物語の毛色が違うことを認識して、合わないところはさっと読みくらいだと楽しめます

個人的な総評

個人的おすすめ度★★★★☆

フィギュアスケートをテーマにしたスポーツマンガって珍しいですよね。
サッカーや野球等に比べるとマイナーなため、わざわざ手に取る人は少ないのではないでしょうか。

でもテレビでフィギュアスケートよくやっていますよね。
ルールを詳しく知らなくても、なんとなく楽しんでいるかと思います。
実はこれ、非常にもったいないです。

テレビでフィギュアスケートを見ることがある人は、是非ブリザードアクセルを読んでほしいです。
読んだ後は、テレビで見るフィギュアスケートの楽しさ、魅力が倍増します。

フィギュアスケートを見ていると、派手なジャンプに目がいきますよね?
もちろんジャンプも見どころの一つですが、実は全体の振り付け、音楽も魅力があることをご存じでしょうか。
ブリザードアクセルは、フィギュアスケートの技やルールの解説はもちろんのこと、音楽や振り付けなどの芸術性まで解説しています。

使う音楽、その音楽の背景、背景を落とし込んだ一つ一つの振り付け、全て繋がっているそうです。
それが芸術点につながっています。
ジャンプシーンだけでなく、その間の細かい振り付けや表情にまで、魅力を感じるようになります。

最初、主人公はフィギュアスケート初心者です。
主人公が成長するともに、私自身もフィギュアスケートに詳しくなり、魅力にのめり込みました。
マンガとして物語を楽しみつつ、フィギュアスケートについて学べます。

後半になると少し現実離れした技が増え、解説もなくなってくる点は少し残念です。
少年マンガの宿命でしょうか。
でも、全体を通して見ると、そんな些細なことで、おもしろい作品でした。
何よりテレビで見るフィギュアスケートの魅力が増したことは、財産になりました。

たとえフィギュアスケートに興味がなくても、読んでいるうちにその魅力に引き込まれること間違いなしです。
少しでも読んでみようかなと感じた人は、是非読んでいただきたい作品になります。

まとめ

フィギュアスケートの魅力を新たに発見したい方には、必見のマンガ『ブリザードアクセル』。
この作品では、技術的な解説はもちろん、演技の美しさや音楽の背景までも描かれ、読むだけでフィギュアスケートの深い理解が得られます。
普段はテレビでしか見られない競技の裏側を知ることで、観戦の楽しみが倍増します。
フィギュアスケートに少しでも興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。

購読をおすすめする人
  • フィギュアスケートに興味がある人
  • アートや芸術に興味がある人
  • 新しいジャンルの漫画を探している人
購読をおすすめしない人
  • フィギュアスケートに全く興味がない人
  • リアルなスポーツ描写を求める人
  • 重厚なストーリー展開を求める人

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