「封神演義」レビュー!歴史・バトル・ファンタジーが融合した名作

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

 

今回紹介する「封神演義」は、中国の古典文学「封神演義」をベースに、藤崎竜氏が独自のファンタジー要素を加えた作品になります。
神話に登場する仙人たちによる迫力満点のバトル、ユニークなキャラや霊獣、独特のストーリー展開が魅力です。
本記事では、「封神演義」の魅力を掘り下げ、どんな人におすすめかを具体的に解説します。


こんな人におすすめ

歴史や神話に興味がある人
「封神演義」は中国の古典文学がベースで、歴史や神話に興味がある人にはたまらない作品です。
教養を深めながら、マンガとしても楽しめる要素が満載なので、学びとエンターテイメントを両立させたい方にぴったりです。

バトルやファンタジーを楽しみたい人
「封神演義」には、迫力満点のバトルシーンや、仙界の道具「宝貝」を使った戦闘が魅力的です。
ファンタジー要素が強いので、異世界や魔法、バトルアクションが好きな人にとっては、夢中になれる内容です。

意外性のあるストーリー展開が好きな人
予想外の展開が好きな人にとって、このマンガのエンディングや展開は大きな楽しみとなるでしょう。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

目次

概要

基本情報

ジャンルSF、バトル、歴史
原作・作画藤崎竜
掲載誌週刊少年ジャンプ
発表期間1996年 – 2000年
巻数全23巻

あらすじ

紀元前11世紀、中国・殷の時代末期。
殷の皇帝・紂王を誘惑し、暴虐の限りを尽くす仙女・妲己と仲間の前に為す術のない人間たち…。

仙人界は地上の悪しき者を封印する封神計画を発動!

元始天尊より任務を受けた道士・太公望は供の霊獣・四不象を従え地上に降り立つ。
今ここに、仙人界と人間界を巻き込む壮大な計画の幕が上がる!

引用:集英社 封神演義 1巻 藤崎竜

レビュー

面白い、魅力などの好評3選

〇 原作は中国の古典文学書

マンガ「封神演義」は、中国の古典文学「封神演義」を原作に、作者:藤崎竜独自のファンタジー要素を組み合わせた作品になります。

中国の古典文学としては、「西遊記」や「三国志演義」あたりは知っている方も多いと思います。
「封神演義」は、日本で馴染みが少ないですが、中国の民間信仰に大きな影響を与えた有名な作品です。

今もなお読み継がれているほどですので、ベースとしてはおもしろい内容であること間違いなしです。
古典文学にも触れられ、教養も深まります。

ユニークな霊獣の登場

「封神演義」には、太公望の相棒である「四不象(スープーシャン)」をはじめとして、愛らしい霊獣たちがたくさん登場します。
言葉では説明しにくいですが、それぞれとてもユニークな生き物で、その動きや表情は、見る人を和ませてくれます。
見た目に似つかない戦闘能力もあり、物語の重要な場面でも活躍するので、彼らの動きに注目して読むのも楽しみのひとつです。

引用:集英社 封神演義 1巻 藤崎竜

また、霊獣だけでなく作者:藤崎竜が描くキャラクターは、ひとりひとりがとても個性的で、見ているだけで楽しくなります。
口コミを見ると、絵から入った女性ファンも多いようです。

絵が個性的で、人によって合う合わないがありますので、事前に確認

〇 仙界の道具「宝貝」による迫力あるバトル

「宝貝(ぱおぺえ)」というのは、仙人たちが使う不思議な道具のことです。
各キャラクターが持つ宝貝には、それぞれ特殊な能力があり、バトルシーンではその力をどう使うかが見どころです

たとえば、

・主人公の太公望が使う宝貝は、風を操ることができる「打神鞭」
・雷を発生させる「雷公鞭」
・半径数km以内に入った対象を打ち据える「禁鞭」
・重力を操ることができる「盤古旛」
・複数の宝貝を人体に埋め込んだ「宝貝人間」

ダイナミックで迫力満点のアクションシーンであることが想像できるかと思います。
手に汗握るバトル展開が続き、アクション好きの人にはたまらない内容です。

かといって、少年マンガにありがちなパワーがどんどん強くなっていく現象は比較的抑えられています。
主人公の太公望は、他のキャラクターたちと比べると明らかに戦闘力が低いですが、頭脳明晰で人望に厚いです。
たとえば、強敵に立ち向かうときも、太公望は仲間たちの力を最大限に活かして戦略を立て、見事に勝利を収めたりします。

引用:集英社 封神演義 1巻 藤崎竜

つまらない、難点など不評3選

× 小難しい漢字の登場人物たち

「封神演義」の登場人物は、神話や歴史を元にしているため、少し難しく感じられるかもしれません。
登場人物が多い上に、難しい漢字が多く、名前や関係を覚えるのに苦労します。
太公望、哪吒、楊戩、妲己、申公豹など。

当時は中学生でもハマる人が多かったため、読んでいるうちに慣れるはずですが、初めは少しとっつきにくいかもしれません。

名前の難しさは、読んでいるうちに慣れてくるので、初めは我慢

× キャラクターの死が突然起こる

主要キャラクターの死が、予告なしに突然訪れます。

「結局助かるんでしょ?」という既定路線がないため、先が分からない分、作品の魅力は増大です。
しかし、自分のお気に入りのキャラクターが突然に退場する場合、読む楽しみが一気に奪われる可能性があります。
そのため、残念ながら途中で読むのをやめてしまう人もいるでしょう。

× エンディングの評価が分かれる

物語の結末に関しては、意見が分かれます。

「封神演義」の物語は、予想外の展開が多く、特にエンディングは驚きの連続です。
キャラクターたちの運命や人間関係が大きく動き出し、どんどん引き込まれていくことは間違いないです。
しかし壮大な予想外の展開に、格別な満足感を得るか、期待外れとして喪失感につながるか、読んだ人それぞれによって感じ方が違うかもしれません。

どちらとしても、大きく心を揺さぶられるので、堪能して欲しいです。

引用:集英社 封神演義 23巻 藤崎竜

個人的な総評

個人的おすすめ度★★★★☆

連載終了時は高校時代で、一気に全巻読みました。
当時は中国の古典が原作とは知らなかったです。

それでも単純に霊獣や仙人道具「宝貝」の壮大なバトルに興奮しました。
だって、風や雷や重力を操って戦うんですよ?
さらにその上をいくチート級の「宝貝」まで出てきます。
そこに霊獣も加わり。
バトルだけでも、おもしろすぎます。

てか主人公が持つ「宝貝」風を操るって弱くない?って思います。
でもそこが一層おもしろいところです。
主人公の力は弱いけれども、頭脳明晰で人望に厚く、強い仲間の力を最大限に生かし戦略で勝とうとします。
少年マンガでありがちな、例えばドラゴンボールの界王拳3倍→10倍→スーパーサイヤ人→2→3→・・・どんどん強くなるだけ、というワンパターンはありません。
「弱い主人公がいかに強敵に挑むか」毎回見所です。

エンディングについては、評判を調べると、意見が分かれています。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、マイナスにとらえる人の理由は「壮大過ぎてついていけない」という内容が多いです。
しかし、もともと人間界と仙人界の話で壮大です。
私は、打ち切りのような形ではなく、綺麗には終わっているので、プラスにとらえています。
賛否が出るほど壮大なエンディングなので、是非味わっていただきたいです。

おすすめ度の★がひとつ下げた理由は、熱さが足りないと感じたからです。
名作と呼ばれるスラムダンクやワンピースからは何か作者の「熱」が伝わってきませんか?
「封神演義」は、「熱」が弱い気がして、★をひとつさげました。
とはいっても非常におもしろく、おすすめできるマンガです。
おすすめ度の評価を甘くしすぎると★5ばかりになってしまうので、厳しめにつけています。

まとめ

「封神演義」の魅力は、その斬新なキャラクターデザインと、古典文学をベースにした深いストーリーにあります。
霊獣たちの愛らしさや、宝貝を使ったバトルシーンは、目を離せない迫力があります。
古典文学が好きな人も、ファンタジーが好きな人も、この作品は手放せない一冊となるでしょう。
この機会に、ぜひその魅力を味わってみてください。

購読をおすすめする人
  • 歴史や神話に興味がある人
  • バトルやファンタジーを楽しみたい人
  • 意外性のあるストーリー展開が好きな人
購読をおすすめしない人
  • 複雑なストーリーを理解するのが苦手な人
  • 原作に忠実なストーリーを求める人
  • キャラクターの死が苦手な人

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