マンガ「GTO」徹底レビュー: おもしろい点とつまらない点を分析

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

 

今回紹介するマンガは「GTO」です。
90年代に連載されて以来、アニメ化、ドラマ化され、今もなお多くのファンを魅了しています。
この作品は、元暴走族の鬼塚英吉が教師として様々なトラブルに立ち向かいながら、個性的な生徒たちと絆を深めていく物語です。


こんな人におすすめ

学園不良マンガが好きな人
教師と不良生徒の関係性がメインテーマとなっており、やんちゃな学園生活を描いた作品に興味がある方にぴったりです。

コメディとシリアスのバランスを楽しみたい人
笑いと感動の両方を楽しみたい方におすすめです。お色気シーンもあり、テンポ良く読めます。

人間関係や社会問題に関心がある人
いじめや家庭問題など、現実の社会問題をテーマにしているため、そういった話題に興味がある方にも響く作品です。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

目次

概要

基本情報

ジャンル学園、青春
原作・作画藤沢とおる
掲載誌週刊少年マガジン
発表期間1996年 – 2002年
巻数全25巻

あらすじ

かつて最強の不良「鬼爆」の一人として湘南に君臨した鬼塚英吉は、辻堂高校を中退後、(大検を経て)優羅志亜(ユーラシア)大学に替え玉試験で入学した。
彼は持ち前の体力と度胸、純粋な一途さと若干の不純な動機で、教師を目指した。

無茶苦茶だが、目先の理屈よりも「ものの道理」を通そうとする鬼塚の行為に東京吉祥学苑理事長の桜井良子が目を付け、ある事情を隠して中等部の教員として採用する。
学園内に蔓延する不正義や生徒内に淀むイジメの問題、そして何より体面や体裁に振り回され、臭いものに蓋をして見て見ぬ振りをしてしまう大人たち、それを信じられなくなって屈折してしまった子どもたち。
この学園には様々な問題が山積していたのである。

桜井は、鬼塚が問題に真っ向からぶつかり、豪快な力技で解決してくれることに一縷の望みを託すようになる。

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「GTO」

レビュー

面白い、魅力などの好評点

〇 バランスの取れたユーモアと感動

「GTO」は、元暴走族である鬼塚英吉が熱血教師として不良生徒たちと向き合い、成長していく物語です。

鬼塚の突拍子もない行動やコミカルな会話は笑いを誘い、一方で生徒たちが抱える深刻な問題が描かれることで、物語に深みを持たせています。
鬼塚と生徒たちとの絆が深まる中で、生徒たちが少しずつ成長していく姿が感動的です。
独特な世界観に引き込まれるでしょう。

社会問題への鋭い視点

いじめや不登校、家庭問題といった現実の社会問題がテーマとして取り上げられています。
これにより、物語が単なるエンターテインメントにとどまらず、読者に考えさせる深みを持たせています。
また、鬼塚がこれらの問題に対処する方法も、時にユニークでありながらも非常に効果的で、心に残るものがあります。

〇 色気のある女性キャラクター描写

鬼塚のクラスメイトや同僚教師など、色気のある女性キャラクターが多く登場します。
彼女たちが物語に華を添え、鬼塚とのやり取りが物語を盛り上げる重要な要素となっています。
特に特に読者が学生の場合、ほどよく刺激的な内容に仕上がっています。

引用:講談社 GTO 1巻 藤沢とおる

つまらない、難点など不評点

× 一部の暴力的・性的な描写

作品には暴力的なシーンや性的な描写が含まれており、これが不快に感じる人もいるかもしれません。
特に、こうした描写に敏感な方にとっては、作品全体の評価に影響を与える可能性があります。

× ストーリー展開が非現実的になっていく

物語が進むにつれて、展開がどんどん非現実的になっていきます。
生徒の問題行動も鬼塚の解決行動も現実離れしていくため、物語に入り込めなくなる人もいるかもしれません。
この非現実的な部分は、一部の人にとってストーリーの没入感を損なう要因となることがあります。

× 時代背景の古さ

90年代の文化や社会背景が作品に色濃く反映されているため、現代の若い読者には古臭く感じる部分があるかもしれません。
また、当時の流行や価値観が現在とは異なるため、そのギャップに戸惑う人もいるでしょう。
しかし逆に、80年代90年代生まれの人にとっては懐かしく、一層楽しめる作品となっています。

個人的な総評

個人的おすすめ度★★★★★

久々に「GTO」を読んで、世界観にどっぷりと浸かりました。
鬼塚英吉のキャラクターがとにかく魅力的で、彼の破天荒な行動に何度も笑わせてもらいました。
正直、父親としては、彼の行動や考え方に共感できる部分もあり、子どもに対してどう接するべきか、なんて考え直すきっかけになりました。

生徒たちの問題に真っ向から立ち向かう鬼塚の姿には、なんか勇気をもらいますし、そんな彼だからこそ生徒たちも心を開いていくんだろうなと感じました。
彼の教え方は少し型破りですが、その情熱や思いには、どこか親として共感する部分があります。

ただ作品として、少し非現実的な展開や、暴力的、性的なシーンが多いのが気になる部分ではありました。
今の時代、受け入れられない部分はあるかもしれません。
連載当時、学生のころ読んだときは、暴力的、性的なシーンも魅力に感じたのですが、読む時期によって感じ方が異なりますね。
学生のときは、生徒側に感情移入し、「こんな先生がいたらいいな」「学校生活、自分も頑張ろう」と思ったものです。

「GTO」は学生から親世代まで、幅広い層に楽しんでいただける、おすすめの作品です。

まとめ

「GTO」は、学園マンガとしての笑いと感動、そして社会的なテーマを見事に織り交ぜた魅力的な作品です。
鬼塚英吉の個性が強く光り、忘れられないキャラクターとなるでしょう。
学生から親世代まで、幅広い層に楽しんでいただける内容です。

おすすめする人
  • 学園不良マンガが好きな人
  • ユーモアとシリアスのバランスを楽しみたい人
  • 社会問題や人間関係に関心がある人
  • 色気のある女性キャラクターが好きな人
おすすめしない人
  • 暴力的な描写や性的な表現に抵抗がある人
  • 非現実的なストーリー展開に違和感を覚える人
  • 現代的な設定や新しい感覚の作品を求める人

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