食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
今回はこのような人へ向けて、、、
- サスペンス系って好きなんだよね。
ドラマでも、映画でも、小説でもいいよね。
でもマンガは子供向けっぽくて、大人が楽しめるのはないかな? -
壮大なミステリーとサスペンスが織り交ぜられたマンガ「20世紀少年」がおすすめです。
子供時代に描いた小さな遊びが、後に世界を揺るがす陰謀へと発展するという驚異の物語展開が特徴です。
この作品は、多層的なストーリーテリング、深いキャラクター描写、そして予測不可能な展開という本格的なサスペンスなため、特に大人におすすめです。
こんな人におすすめ
本格的なサスペンス好きな人
上質なサスペンスマンガです。ページをめくるたびに新たな謎や驚きが待ち受けており、止まらなくなります。
単純な物語では物足りない人
複数のタイムラインと視点を交錯させることで、新鮮かつ難解な展開を提供し、飽きることがありません。
1960、1970年代生まれの人
過去は1970年大阪万博付近の時代になりますので、より物語に入り込めるでしょう。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
概要
基本情報
ジャンル | SF、サスペンス、冒険 |
---|---|
原作・作画 | 浦沢直樹 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
発表期間 | 1999年 – 2007年 |
巻数 | 全22巻(20世紀少年) 全2巻(21世紀少年) |
あらすじ
高度成長による「夢と希望」に満ちあふれていた時代から、一転して経済は停滞しオカルトブームが起き、世界滅亡の空気まで漂いはじめた、1970年前後。
そんな時代の中で、少年たちは、地球滅亡をもくろむ悪の組織や、東京を破壊し尽くす巨大ロボットに蹂躙され、混沌とし、滅亡に向かっていく未来の世界を空想した。
そして、それらに立ち向かい地球を救うのは、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たちだ。下らないようなストーリーを描いたスケッチブックを、少年たちは“よげんの書”と名付ける。
しかし大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 20世紀少年
そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。
一連のできごとの陰に見え隠れする謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。
レビュー
面白い、魅力などの好評点
〇 予測不可能なストーリー展開
「20世紀少年」は、次に何が起こるか全く予測できない展開が続くことで、強烈な興味を引きます。
1話目から、失踪事件現場に奇妙なマーク。そのマークは主人公ケンジの子供時代に友人たちと作ったものだった。という展開から始まります。
予期しない展開続きで、物語は一瞬たりとも目が離せません。
ストーリー展開の巧みさが、「20世紀少年」を一度読み始めると止められない魅力的な作品にしています。
〇 多層的なストーリー
「20世紀少年」は、子供時代から大人時代までの長い期間にわたる物語が、多くの視点から語られます。
物語が進むにつれて、子供時代の出来事と現在の陰謀が巧妙に交錯し、常に新たな驚きと謎に引き込まれます。
それぞれの時代の出来事がどう繋がっているのかを少しずつ明かしていく手法は、興味を引き続けます。
また、「ともだち」の正体とその動機が徐々に明かされる過程も見逃せません。
〇 社会的テーマの取り扱い
「20世紀少年」は、テロや新興宗教といった現代社会の深刻な問題に対しても鋭い視点を持っています。
物語の中で、謎のカルト集団「ともだち」が登場し、世界を揺るがす陰謀を進めていく様子が描かれます。
例えば、信者を巧みに操り、恐怖と洗脳を武器にする「ともだち」の手法は、実際のカルト集団や過激派の行動と重なる部分があり、問題提起を感じます。
このような社会的テーマの取り扱いは、作品に一層の深みを与えています。
引用:小学館 20世紀少年 1巻 浦沢直樹
つまらない、難点など不評点
× 複雑すぎるストーリー
多くのキャラクターと複雑なプロットが混在するため、理解するのに時間がかかることがあります。
キャラクターだけでも、主要キャラクターだけでなく多くのサブキャラクターが登場し、それぞれに重要な役割があるため、混乱しやすいです。
その上、過去と現在が交錯して描かれる場面が多数あるため、時系列を把握するのが難しく感じることもあります。
× 伏線の回収不足
すべての伏線がきれいに回収されるわけではなく、未解決のまま終わる要素もあります。
例えば、「ともだち」の正体に関する細かい設定や、一部のサブキャラクターの運命が曖昧に終わる点など。
「世にも奇妙な物語」のように謎のままの方が良いこともあります。
伏線を回収せず謎として残す方が魅力的なこともありますが、伏線回収不足と気になる人はいるかと思います。
特に最終巻に向けての展開が急すぎて、納得感が薄れる部分があるかもしれません。
× 結末は賛否両論
登場人物や話の内容をだいたいの理解で読み進めていると、結末は「???」となります。
ネタバレになるので細かくは言えませんが、結末は簡単な説明しかないので、「それって、どんな?誰?理由は?」となります。
読み終わって、理解不足の人は解説サイトを読むことをおすすめします。
非常に良くできたサスペンスマンガですが、万人受けするような分かりやすいものにはなっていません。
どちらかというとサスペンス玄人向きです。
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★☆
1巻からグイグイ引き込まれました。
読めば読むほどおもしろくなり、読む手が止まりません。
非常に現実っぽいSFという魅力もあります。
サスペンスマンガとしては、上位のおもしろさです。
ただ良くできすぎていて、かなり読む人を選ぶと思います。
登場人物が多く、過去と現在との時系列が複雑に絡みあい、非常に頭を使います。
謎がどんどん膨らみ、後半ぐっと解決に向かっていきますが、正直私はついていけませんでした。
前半の謎が膨らむ部分は「どういうこと!?どうなっていくの!?」とどんどん引きこまれていきます。
しかし後半の解決が進む部分は「ん?どういうこと?」と理解が追いつきませんでした。
私の理解不足もあるかと思いますが、サスペンス初心者向けではないです。
だからこそ逆に簡単なサスペンスで飽きた玄人にはこの上ないサスペンスマンガに仕上がっていると思います。
また2回読むことによって理解が深まるので、昔読んだことあって内容がうろ覚えの人にとっては、もう一度読むと一層楽しめると思います。
まとめ
「20世紀少年」は、実写映画化もされ、サスペンスのジャンルにおいて非常に高評価を得ている作品です。
その複雑なプロットと深いキャラクター描写は、一度読み始めると止められなくなる魅力があります。
理解するのに時間がかかるかもしれませんが、その分だけ深い満足感が得られるでしょう。
- 本格的なサスペンス好きな人
- 単純な物語では物足りない人
- 1960、1970年代生まれの人
- 映今は気軽にマンガが読みたい人
- 難しいマンガは嫌いな人
- 解説サイトまで読みたくない人
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