食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
今回はこのような人へ向けて、、、
- ファブルって人気みたいだね
どこが面白いの? -
「ザ・ファブル」は、伝説の殺し屋が普通の生活を送るというユニークな設定です。
スリル満点のアクションと心温まる人間ドラマが絶妙に組み合わさっています。
人間ドラマによって感情移入した後の、緻密に計算されたアクションは、緊迫感が凄まじく、ハマること間違いなしです。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
概要
基本情報
ジャンル | アクション、サスペンス、人間ドラマ |
---|---|
原作 | 南勝久 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
発表期間 | 2014年11月 – 2020年8月 |
巻数 | 全22巻 |
あらすじ
現代の日本。依頼された標的を完全に仕留め、正体に繋がる痕跡は残さないため、裏社会でもかろうじて「ファブル」(寓話の意)というあだ名のみ知られる凄腕の殺し屋がいた。
ある日のこと、その青年は、殺し屋組織の長で、育ての親でもあるボスに呼び出される。
ボスは最近は動きすぎたとして「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示し、彼に「佐藤明(アキラ)」という偽名を与える。
アキラは、同じくボスに育てられた仕事のパートナーで、アキラの妹という設定の偽名「佐藤洋子」と共に、大阪は太平市(大阪府の南部という描写あり)へと向かう。こうして、アキラは組織と古くから付き合いのある小規模暴力団「真黒(まぐろ)組」の庇護の下、それまでの殺し屋としての人生や習性から、一般人としてはチグハグな態度を見せながら、新たな生活を始める。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ザ・ファブル」
レビュー
面白い、魅力などの好評点
緻密に計算されたアクションシーン
アクションシーンは圧巻の一言です。
主人公は伝説の殺し屋、例えどんな相手どんな環境だろうと、瞬時に察知、状況把握し、その場にあるものを使い、鮮やかに一瞬で倒します。
似た映画だと、ボーンアイデンティティ、キングスマン、イコライザー、などでしょうか。
同僚がヤクザにとらわれても散歩しているレベルで難なく助ける。
強すぎ、カッコよすぎです。
町で不良に絡まれた時でさえも、顔を殴られると見せかけて、拳を額で受け、相手の指を骨折させます。蹴られるインパクトの瞬間に自ら後へ飛んでダメージ0。でもボスの命令通り一般人を装い、「いたいよぉ~、やめてよぉ~」と鼻水垂らして泣いてみせます。
うまく言葉では伝えきれないので、是非読んで頂きたいです。
ユーモアとシリアスとの絶妙なバランス
物語の中でシリアスな場面とユーモラスな場面が巧妙に交錯します。
アキラの「普通の生活」を送るための奮闘や、普段の生活での面白いエピソードが挿入され、物語全体のトーンが軽やかになる一方で、殺し屋としての過去や事件のシリアスさがしっかりと描かれています。
主人公一人とるだけも、伝説の殺し屋なのに頑張って普通の生活を送ると、完全にユーモアとシリアスが混ざってます。
・殺し屋なのに、心はピュア
・戦闘に関する知識はあるのに、世間知らず
・痛みに強いのに、極度の猫舌
・冷静沈着なのに、3流お笑い芸人大好き
などなど
ユーモアとシリアスで心を揺さぶられ、きっと癖になるでしょう。
心温まる人間ドラマ
キャラクターたちの人間関係や感情が細かく描かれています。
主人公アキラとヨウコの兄妹愛や、周囲の登場人物との絆、敵対関係など、様々なドラマが展開され、心が揺さぶられます。
特に日常生活を通し、殺し屋一筋だったアキラの内面の葛藤や成長が丁寧に描かれているところは、心温まるポイントとなります。
引用:ザ・ファブル 1話
つまらない、難点など不評点
ストーリーの進行が遅い
日常のエピソードが多いため、全体的なストーリーの進行が遅く感じることがあります。
特に、主要なストーリーラインが進展しないエピソードが続くと、物語のテンポが遅く感じることがあります。
日常のエピソードも登場人物の理解が深まったり、その後のシリアスさが引き立ったりするので必要とは思います。
単純に日常エピソードが面白くもあります。
しかし、作者のユーモアセンスと合わない人や話にテンポを求める人にとっては日常エピソードは不要と感じてしまうでしょう。
ワンパターンに感じるかも
話をかなりの大枠でくくると、以下の流れが繰り返されます。
主人公アキラが平和な日常生活を送る→トラブルに巻き込まれる→殺し屋のスキルで解決
トラブルの内容は異なり、アキラ自身も成長していくので、どのパターンも違った面白さがあります。
しかし大きくくくってしまうと、人によってはワンパターンと感じ、物語の新鮮さが失われることがあるかもしれません。
総評
個人的おすすめ度★★★★★
かなり面白かったです。
「ザ・ファブル」は古本市場でも、新品と中古があまり値段変わらずに売られています。
値崩れしない理由が分かりました。
よく表紙の折り曲げた内側に作者のコメントが書いてありますよね。
「ザ・ファブル」はそこのコメントもどれも熱いです。
作者の熱い想いが伝わってきます。
実際に取材として山に数日間こもったり、ニワトリを生きているところから料理してみたりもしているそうです。
言葉では、緻密に計算されたアクションシーンが緊迫感ある、ユーモアとシリアスのバランスがよい、人間ドラマが素晴らしい、としか表せません。
しかし似た漫画があっても全然違うのです。もっと高次元というか。
スラムダンクやバガボンドを読むと、作者:井上雄彦の熱が伝わってくる感じがしませんでしょうか?
似たバスケ漫画、侍漫画を見ても全然違いますよね?
「ザ・ファブル」には同じくらいの衝撃を受けました。名作です。
多くの方に読んで頂きたい漫画です。
まとめ
「ザ・ファブル」は、伝説の殺し屋が普通の生活を送るというユニークな設定です。
スリル満点のアクションと心温まる人間ドラマが絶妙に組み合わさっています。
中古本市場で値崩れしないことが、この独特な世界観に引き込まれる人の多さの現れでしょう。
- アクションマンガが好きな人
- コメディ要素を楽しみたい人
- ユニークな設定のストーリーを探している人
- 暴力表現が苦手な人
- テンポの速いストーリー展開を期待する人
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