漫画「葬送のフリーレン」はつまらない？アニメとの違いは？

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに！
何十時間もかけて読み切ったのに！
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか？
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

　

今回はこのような人へ向けて、、、

葬送のフリーレンって人気みたいだね
どこが面白いの？
漫画とアニメ、どっちがおすすめ？

葬送のフリーレンは、魔王を倒した勇者一行の後日譚を描いた漫画になります。
以下の多くを受賞し、非常に人気です。
少年サンデーでの連載ですが、どちらかというと大人に刺さる内容となっています。

・第14回マンガ大賞
・第25回手塚治虫文化賞新生賞
・第69回小学館漫画賞受賞作

どちらかというとマンガよりアニメの方がおすすめです。
後半に原作（漫画）とアニメの違いと、どちらがおすすめかレビューします。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

概要

基本情報

ジャンル	ファンタジー、バトル
原作	山田鐘人
作画	アベツカサ
掲載誌	週刊少年サンデー
発表期間	2020年4月28日 –
巻数	既刊13巻（2024/7/6執筆時）

あらすじ

魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは–
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは–
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!

引用：小学館　葬送のフリーレン　1巻　山田鐘人

魔王討伐の偉業を成し遂げ王都に凱旋した勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンら勇者パーティー4人は、10年間もの旅路を振り返り感慨にふけっていたが、1000年は軽く生きる長命種のエルフであるフリーレンにとって、その旅はきわめて短いものであった。
そして、50年に一度降るという「半世紀（エーラ）流星」を見た4人は、次回もそれを見る約束を交わしてパーティーを解散する。

それから50年後、すっかり年老いたヒンメルと再会したフリーレンは、ハイターやアイゼンとも連れ立って再び流星群を観賞する。
まもなくヒンメルは亡くなるが、彼の葬儀でフリーレンは自身がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙する。
その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るためと魔法収集のために旅に出る。

引用：フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』「葬送のフリーレン」

レビュー

面白い、魅力などの好評点

かみしめる感動の連続

感動にも色々種類があります。
興奮して感動する、悲しくて感動する、喜びで感動する、など。
葬送のフリーレンで味わう感動は、かみしめる感動です。
一言にぐっと深い重みを感じ、しみじみというか、心に突き刺さるというか、ぐっとかみしめる感動を覚えます。

例えば、子供の時に、知らない人が「友達って大事だよね」と言っていても、「ふーん」という感じですが、
自分も高齢になり、余命僅かの長年の友人から「友達って大事だよね」と涙ながらに伝えられたら、
一言にぐっと深い重みを感じ、かみしめる感動を覚えると思います。
葬送のフリーレンは、そんな感動の連続です。

主人公フリーレンはエルフです。エルフは何百年も生きます。
一言が人間の数十年の重みではなく、一言が百年、何世代もの重みになります。
その一言のかみしめる感動は言葉では伝えにくいです。

普通に考えたらファンタジーだから、私はエルフじゃないからと、そこまで感動しなそうですが、
確かに一言に何百年、何世代もの重みを感じられるところです。
プロじゃないので理由を言語化は難しいですが、この漫画はすごいです。
ぜひ体験してみて欲しいです。

心温まる主人公の成長

前述した通り主人公フリーレンはエルフで、数百年生きます。
エルフにとって、一人の人間の一生は短期間の出来事です。
そのため人間と価値観が異なります。

人間が大切に感じる出来事、冒険の日々、出会いや別れ、景色、、、
フリーレンにとっては度々ある出来事の一つであり、感動する意味が分かりません。
だから自然と無表情のことが多いです。

でも勇者が死んだあとになって、徐々に共に過ごした日々の大切さを実感してきます。
至る所で共に過ごした日々を思い出し、人間の感情を理解してきます。
そして今共に生きている人たちとの付き合い方も変わってきます。

冷たかった心が徐々に温かくなっていく様をみると、こちらまで温かくなってきます。

爽快バトル

主人公がチート級に強いです。ときどき無双します。
転生したらスライムだった件、ソードアートオンライン、魔法高校の劣等生などと同じです。
このような設定が好きな人にとっては面白いと感じるでしょう。

引用：葬送のフリーレン　1話

つまらない、難点など不評点

人生経験が浅いと感動しにくいかも

大人になったり、辛い経験をしたりすると、昔は響かなかった言葉が響くようになります。

葬送のフリーレンの一番の醍醐味である重みのある一言も、聞く人にとっては響かないかもしれません。
特に、あまり出会いと別れを経験していない小学生、中学生にとっては、響きにくい気がします。
なんか大したことないことを、大したことあるように雰囲気だしてるだけじゃない？と。
社会人で苦労を経験した人でないと、葬送のフリーレンの本当の良さは味わえないのかもしれません。

少年サンデーでの連載

葬送のフリーレンは明らかに少年向けではなく、大人向けの漫画です。

なぜ少年サンデーでの連載なのでしょうか。
小学館で青年誌ならビックコミックスピリッツがあります。
ターゲットとする読者層とターゲットにしている雑誌とが異なることに疑問を感じます。

大人が葬送のフリーレンのためだけにサンデーは買いにくいですが、ビックスピリッツなら他の漫画も大人に合うので買いそうです。
もっと大人で漫画を読む人が増えてたかもしれません。
作品の評価とは関係ないですが、もったいない気はしました。

総評

個人的おすすめ度★★★★★

今まで漫画を読んで経験したことのないような、深くかみしめる感動を覚えました。
興奮でも悲しみでも喜びでもない感動。非常に面白いです。
後世に少しでも良い影響を残したい、今を生きよう、とも思える漫画です。

ただ少年誌とは思えないほど、大人向けのです。
子供は良さが分かるのかな？と疑問です。
もし今、葬送のフリーレンの良さが分からない人がいたら、是非また数年後に読んで欲しいと思います。
人生経験によって、同じ本でも見え方が変わりますので。
（逆に昔あんなに面白いと感じた漫画が、今読み返すとつまらなかったりします）

引用：TVアニメ『葬送のフリーレン』公式サイト

原作（漫画）とアニメとの違い

基本情報（アニメ）

放送日	2023年9月29日 – 2024年3月22日
話数	全28話
監督	斎藤圭一郎
脚本	鈴木智尋

漫画7巻までアニメ化されました。2024/7/6執筆時点で、2期の発表はありません。

キャスト、声（アニメ）

フリーレン (Frieren) 声 – 種﨑敦美
フェルン (Fern) 声 – 市ノ瀬加那
シュタルク (Stark) 声 – 小林千晃
ヒンメル (Himmel) 声 – 岡本信彦
ハイター (Heiter) 声 – 東地宏樹

レビュー、原作漫画との違い（アニメ）

基本的には原作を忠実に再現しています。話の流れも同じです。
違いは大きく2点です。

• セリフやシーンが追加、補完

多くの作品はアニメ化によりセリフやシーンがカットされることが多いです。
しかし葬送のフリーレンのアニメ化は、話が分かりやすいように漫画にはなかったセリフやシーンが追加され、補完されています。

• フリーレンの表情が漫画より豊か

漫画よりフリーレンの喜怒哀楽が分かりやすいです。

いずれの変更もアニメ（動画）に特化した良い変更と感じます。
漫画だと自分で読むペースを落とし、シーンにあったスピードで読み進めることができます。
しかしアニメだとわざわざ一時停止する人はいないので、より分かりやすくする必要があります。
原作を再現しつつも、内容が保管され、表情が豊かになり、素晴らしいアニメ化だと感じます。

以上を踏まえて、漫画とアニメどちらか見るのなら、アニメをおすすめします。
アニメの方が分かりやすいので、万人受けするためです。

逆に、小説が好きというような人には、世界観に深く入れる漫画をおすすめします。

まとめ

葬送のフリーレンは、魔王を倒した勇者一行の後日譚を描いた漫画になります。
以下の多くを受賞し、非常に人気です。
少年サンデーでの連載ですが、どちらかというと大人に刺さる内容となっています。

アニメの方が万人受けするよう作られていますので、迷ったらアニメをおすすめします。
あなたに合うマンガ、アニメでしたでしょうか。

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