食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。
かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、
という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
今回はこのような人へ向けて、、、
- バキシリーズいっぱいあるね
バキ道はおもしろいの?
1作目から読まないとダメ? -
「バキ道」はバキシリーズの5作目となります。
ジャンルはバキと言っていいほど、今作も安定したバキっぷりです。そして、今作は意外と各登場人物の背景説明が丁寧で、初めてバキを読む方へもおすすめです。
というより今作の「バキ道」から読むことをおすすめします。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
概要
基本情報
ジャンル | 格闘、アクション |
---|---|
作者 | 板垣恵介 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
発表期間 | 2018年10月4日 – 2023年6月15日 |
巻数 | 全17巻 |
刃牙シリーズは以下の通りで、本作は5作目となります。
「グラップラー刃牙」→「バキ」→「範馬刃牙」→「刃牙道」→「バキ道」→「刃牙らへん」(執筆時2024/7/3連載中)
あらすじ
角力(相撲)の「祖」であり日本最古の公式試合の勝者である野見宿禰(のみのすくね)。
引用:秋田書店 バキ道 1巻 板垣恵介
その「宿禰」の称号を継ぐ者が現世にいることを知らされる刃牙。
脆くて壊れやすい炭素の塊をこの世で一番硬い物質であるダイヤモンドに変える超絶握力を持つ男が…、日本最古にして最強の「相撲」の神が…、バキの前に立ちはだかる。
レビュー
魅力、メリットなどの好評点
安定したバキっぷり
良くも悪くも期待を裏切りません。
あいつとあいつが戦ったらどっちが強いのか。
こねくり回した解説で、人間業ではない戦い。
これこれ!となります。
あのバキたちが、力士とどう戦うのか。
渋川剛気の合気は、どこまで通じるのか。
花山薫は、いつもの喧嘩スタイルで通じるのか。
空手は。範馬勇次郎は。
バキ好きなら、それだけでワクワクしますよね。
那須川天心のトリケラトプス拳の元ネタ
2017年、那須川天心選手が試合中、トリケラトプス拳の構えをして大きなニュースとなったことをご存じでしょうか?
IBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンとの試合です。
一流のプロ選手が試合中にバキの構えをしたのです、これにバキファンは歓喜です。
格闘競技は好きだけど、バキを読んだことがないという方、格闘競技が好きならバキは面白いと感じやすいと思うので、那須川天心選手をきっかけに読んでみてはいかがでしょうか?
今作がバキシリーズ初見でも楽しめる
今までの刃牙シリーズは一言さんお断り状態で、1作目から読まないと意味が分かりませんでした。
前作に出てきた登場人物が何も説明なしに出てきていました。そのため、途中のシリーズから読むと登場人物の背景や特徴が分からず、バキの面白さは1/10も伝わりませんでした。
しかし今作のバキ道は、初見さんへも向けて登場人物毎に簡単に背景や特徴が描かれています。
愚地独歩(おろちどっぽ)は空手で虎も殺したことがある人なのか、渋川剛気は合気柔術の達人で・・・。
もちろん1作目から読んだ方が話に深みを感じられますが、気になっても今から1作目から読むのは結構しんどいです。
なぜなら前のシリーズはトータル133巻もあるからです。
「グラップラー刃牙」全42巻→「バキ」全31巻→「範馬刃牙」全38巻→「刃牙道」全22巻→今作「バキ道」全17巻
しかも1作目のグラップラー刃牙は1991年連載開始のため、さすがに今見ると絵が古く、読む気になれない人もいると思います。
バキシリーズが気になっているけれど、初めから読むのは大変と感じている方は、是非今作の「バキ道」から読むことをおすすめします。
引用:バキ道 4巻
つまらなかった、デメリットなど不評点
初期設定からの矛盾を感じる
今作の「バキ道」の対戦相手は、力士です。
「え??」と思いませんか。
今まで刃牙シリーズを見てきた人は疑問に感じると思います。
力士って1作目のグラップラー刃牙のトーナメントに参加して、すぐ倒されてなかった?
はい、その通りです。
今作は力士が相当強いことになっています。
小結ですら刃牙の主要キャラと接戦するくらい強くなっています。
正直初期設定からの矛盾を感じます。
対戦相手のスケールダウン
初期設定からの矛盾は受け入れたとして、でも対戦相手のスケールダウンを感じませんか?
バキ :最凶死刑囚、中国4000年の歴史
範馬刃牙:ミスターアンチェイン、原人ピクル、地上最強範馬勇次郎
刃牙道 :宮本武蔵
バキ道 :力士!?
国技である相撲を取り扱うのは素晴らしく、決して力士は弱いと言いたいわけではなく。
漫画として、今まで原人や宮本武蔵まで蘇らせるほどスケールアップしておいて、今回は力士ってスケールが普通に戻ってませんか?
スケールの落差が大きくて、さすがにガッカリ感があります。
ストーリー性は二の次
ストーリー性は二の次で、もう第一は、誰と誰を対戦させたら面白いか?を中心にストーリーが組みあがっています。
話が急だったり、突拍子もないことが度々あります。
ストーリー性を重視して読んでいると、「ん?急に?どうつながった?」の連続です。
しかも最終巻も特に盛り上がらずに、普通の1戦が終わって、まだ続きそうな流れで日常を描きつつ終わっていきます。
最終巻はリメイクが特別収録されているので、単行本の半分くらいで実質終わりなのですが、「あれ、終わった?どこが最終話だった?」となるくらい盛り上がりません。
もうストーリー性は無視と割り切って、こいつとこいつが戦ったらどうなる!?どっちが強い!?ってだけを楽しみに読みましょう。
総評
個人的おすすめ度★★★☆☆
1作目のグラップラー刃牙から読んでいるバキ好きとしては、残念でした。
バキ好きなので、いつも通りの内容でいつも通り面白かったです。
しかし今作の「バキ道」は、今までの5シリーズの中で最もつまらなかったです。
理由は、対戦相手がスケールダウンしていること、初期設定と矛盾していること、ストーリー性が更になくなってきていること。
バキの面白さの中心は、このようなことではないですが、さすがに気になってしまうレベルでした。
3作目の「範馬刃牙」をピークに、4作目:刃牙道、5作目:バキ道と徐々に全体のクオリティーが下がってきているように感じます。
ただし、バキシリーズを今まで読んだことのない人にとっては、バキシリーズの中で一番おすすめできる作品となっています。
今作の「バキ道」は、前シリーズと異なり、各登場人物の背景や特徴が簡単に説明されていて、初めての人でもバキの世界観に入りやすいです。
また初見の方であれば、デメリットとしてあげた対戦相手のスケールダウンや初期設定との矛盾は気になります。
また那須川天心選手が試合中に構えたトリケラトプス拳の元ネタも見れます。
バキを気になりつつも、まだバキを読んでない方は、これを機会に「バキ道」から読むことをおすすめします。
まとめ
バキシリーズ5作目となる「バキ道」は、対戦相手が力士です。
今までのバキシリーズを読んできた方にとってはスケールダウン、初期設定との矛盾を感じます。
しかし、登場人物の背景などの説明もあり、バキ初見さんでも楽しめる、というより初見さんこそ楽しめる内容となっています。
今からバキを読む人は、以下の順で読むことをおすすめします。
5作目「バキ道」→1作目「グラップラー刃牙」→2作目「バキ」→3作目「範馬刃牙」→4作目「刃牙道」
- まだバキシリーズを読んだことがない人
- とにかくバキ好きな人
- バキ好きだけど、徐々に飽きてきた人
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