マンガ「DEAR BOYS」レビュー ~部分的にはスラムダンクより面白いバスケマンガ~

食べ物に好き嫌いがあるのと同じように、どんなに面白いマンガでも、人によって好き嫌いがあります。

かなり高いお金だして買ったのに!
何十時間もかけて読み切ったのに!
つまらなかった、、、

という後悔ありませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。

 

今回はこのような人へ向けて、、、

スラムダンク面白かったー!
バスケットって面白いな
他にも面白いバスケ漫画ないかな?

んな方には「DEAR BOYS」(ディアーボーイズ)をおすすめします。
「DEAR BOYS」はスラムダンク人気に圧倒され、あまり有名ではないかもしれませんが、
スラムダンクの陰に隠れた名作、スラムダンクに似た本格的なバスケ漫画です。

極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。

目次

概要

基本情報

ジャンルスポーツ、バスケットボール
作者八神ひろき
掲載誌月刊少年マガジン
DEAR BOYS
発表期間1989年6月6日
– 1997年1月6日
巻数全23巻
DEAR BOYS ACT II
発表期間1997年7月5日
– 2008年11月6日
巻数全30巻
DEAR BOYS ACT3
発表期間2008年12月6日
– 2015年12月4日
巻数全21巻
DEAR BOYS ACT4
発表期間2018年10月6日 –
巻数既刊16巻(2024年6月24日執筆時)

巻数は多いですが、試合が多くセリフが少ないため、読み切るのにそれほど時間はかかりません。

「DEAR BOYS」(第1部)は高校2年生時代、ACT2は高校3年インターハイ前半、ACT3はインターハイ後半となります。
(ACT2と3はなぜ分けたのだろう、、、)
ACT4は、また別のチームの話となりますので、ACT3までをレビューします。

あらすじ

バスケの名門校・天童寺から瑞穂に転校してきた哀川和彦。
哀川は廃部寸前だった瑞穂バスケ部への入部を希望した。
175cmの身長でダンクを決める哀川の実力と、バスケにかける情熱で活動を再開した男子バスケ部。

そして、最初の練習試合の相手が成田中央に決まった。
男子バスケ部を活動停止に追い込んだ、元顧問・下條の転任先。
因縁の試合に熱くなった藤原が暴走し、チームワークを乱す瑞穂。
それを相手に、冷静に得点を重ねる成田中央。因縁の試合は瑞穂不利のまま、後半戦に突入する!!

引用:講談社 DEAR BOYS 1巻 八神ひろき

レビュー

魅力、メリットなどの好評点

部分的にはスラムダンクより面白い本格的バスケ漫画

まず本格的なバスケ漫画です。
黒子のバスケのようなあり得ない能力の人、必殺技みたいなものは出てきません。

そして「DEAR BOYS」とスラムダンクとの大きな違い、「DEAR BOYS」は主力が6人以上いることです。
スラムダンクの主力は5人ぴったりです。
(メガネ君ファンの方、すみません、メガネ君は活躍しますが、主力ではないとします)

そのため、スラムダンク以上に戦術的です。
監督の指示や仲間の判断で、フォーメーション、メンバーチェンジ、マッチアップを変えます。
対戦相手、状況によって、戦術を変えます。
この点は、スラムダンクより面白い点かと思います。

各対戦チームにもコンセプトがあり魅力的

対戦チームのコンセプトが明確にあります。
ディフェンス特化、高身長特化、マニュアル特化、自由に楽しむスタイル、オールスター不動の優勝高、など。

スラムダンクだとコンセプトのある対戦相手(個人)はいても、チーム全体の色の違いはあまりません。
唯一、豊玉高校のランアンドガンくらいでしょか?対戦チームのコンセプト、背景が描かれると魅力が増したかと思います。

「DEAR BOYS」では、ほぼ全チームのコンセプト、背景が深堀されます。
また対戦チームのコンセプトが異なることから、対戦チームによって大きく戦術を変えます。
スラムダンクにはない魅力だと思います。

男の友情を熱く描く

夜に男で二人、心をさらけ出し、語り合ったりするようなシーンがたびたびあります。
スラムダンクだとそこまでお互いに素直に語り合いません。ゴリとメガネ君が軽く語るくらいです。
「DEAR BOYS」では直接熱く語り合います。時には読んでいて恥ずかしくなるほど。
合う合わない人はいると思いますが、スラムダンクより面白いと感じる人もいるでしょう。

引用:DEAR BOYS ACT3 3巻

つまらなかった、デメリットなど不評点

ACT2から面白い

第1部はかなり毛色が違います。
学園生活、恋愛、おちゃらけが多く、学園漫画でおまけでバスケしているような毛色です。
1989年連載開始のため、絵も古さを感じます。
本格的なバスケ漫画となり、本当に面白くなってくるのはACT2からです。
第1部は頑張って乗り越える必要があります。

余談で、スラムダンクは1990年連載開始なので、「DEAR BOYS」の方が1年早く連載開始しています。
しかし、連載は月刊誌なので、スラムダンクの週刊誌に比べ進みが遅いです。
もし「DEAR BOYS」も週刊誌で、スラムダンクより一足先に進んでいたら、「スラムダンクとDEAR BOYS、どっち派?」というような会話が繰り広げられる状況になっていたかもしれません。

スラムダンクと比べると色あせて見える

もうバスケ漫画はスラムダンクと比べられる宿命です。
スラムダンクが不朽の名作過ぎて、他のどんな面白いバスケ漫画が色あせて見えてしまいます。
「おまえが弱いんじゃねえ、俺が強すぎるんだ」(引用:魁!!男塾)の状態です。
圧倒的に有名度が違うことが示しているように、多くの方はスラムダンクの方が面白いと感じるでしょう。

総評

個人的おすすめ度★★★★☆ (第1部はおすすめ度★★★☆☆)

単品で見たら、かなり面白い本格的バスケ漫画だと思いました。
特に対戦相手にコンセプトがある点、主力が6人以上で戦術に幅が広い点は、スラムダンクにはない魅力を感じました。

しかし、どうしてもスラムダンクと比較してしまいます。
総合的に比較するとやっぱり全体的にスラムダンクの方が面白いと感じます。
スラムダンクがなければ、「DEAR BOYS」は一番におすすめする本格バスケ漫画ですが。

まとめ

「DEAR BOYS」はスラムダンクの陰に隠れた名作です。
総合的にはスラムダンクの方が面白いと感じる方が多いと思いますが、「DEAR BOYS」も十分面白い本格バスケ漫画です。
特に対戦相手にコンセプトがある点、主力が6人以上で戦術に幅が広い点は、スラムダンクより面白いと感じる部分もあるでしょう。

おすすめする人
  • スラムダンクの他にバスケ漫画を読みたい人
  • 戦術的なバスケ漫画を読みたい人
  • 男の友情を熱く感じたい人
おすすめしない人
  • バスケ漫画はスラムダンクだけで十分な人

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