「異常な強さを持つキャラクターたちが戦う、想像を超えた世界を見てみませんか?」
「範馬刃牙」は、格闘マンガの枠を超えた常識外れの設定や描写が盛りだくさん。
巨大カマキリとの戦いや、氷河期から蘇った原始人とのバトルなど、他のマンガでは見られないぶっ飛んだ展開が魅力です。
シリーズ3作目となる本作では、ついに刃牙とその父・裕次郎の最強親子対決が描かれ、長年のファンにとっては待望の展開!
気になりませんか?
ここでは「範馬刃牙」の魅力とともに、正直にいくつかの不満点も取り上げて紹介していきます。
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
- シリーズを通して読んでいるファン
「グラップラー刃牙」からのシリーズを追いかけている人にとって、親子決戦の結末は見逃せないでしょう。 - 格闘マンガの独特な表現を楽しみたい人
「ジョジョ立ち」同様に、独特なポージングや格闘描写の数々は見所です。 - ぶっ飛んだ設定やネタが好きな人
人間の大きさのカマキリと戦ったり、原始人と戦ったり、今作もぶっ飛んでます。
- リアルな格闘描写を求める人
カマキリや原始人ピクルとの戦いなどが非現実的すぎるかもしれません。 - インフレしすぎたストーリー展開が苦手な人
今作のパワーインフレは受け入れがたいかもしれません。 - 途中から読み始める人
「範馬刃牙」は、シリーズを通しての理解が必要な作品なので、初見の人にはついていけない内容です。
基本情報:作者、全巻数、あらすじ
基本情報
ジャンル | バトル |
---|---|
原作・作画 | 板垣恵介 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
発表期間 | 2006年 – 2012年 |
巻数 | 全38巻 |
あらすじ
地上最強の生物・範馬勇次郎VS地上最強の高校生・範馬刃牙。
かつてないスケールの親子喧嘩がここに開幕!!だれも体感したことのない闘い、見たこともない敵、すべてが刃牙をおそうッッ!!
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
レビュー:おもしろい点、つまらない点
おもしろい、魅力など好評3選
〇 格闘描写が凄まじい
「ジョジョ立ち」という独特なポージングをご存じですか?
ジョジョのキャラたちのポージングが独特過ぎて命名されています。
それに匹敵し、命名したくなるほどの独自の世界観、格闘描写の数々が魅力です。
かまえやポージング、パンチやジャンプなど。
一つ一つの動作が、「普通そんな動きしないでしょ?(笑)」と現実では考えられないような動きなのに、どこか躍動感があり、強さが伝わってきます。
思わず真似したくなるほどのインパクトです。
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
〇 狂気すら感じる「ネタ」の数々
「範馬刃牙」には、常識を超えた強さを誇示するシーンや描写が数多く登場します。
・シャドーの相手は人では弱すぎるので、人間同等の大きさのカマキリを想定。
カマキリの強さのウンチク並べ、それが人間同等の大きさになったら。
シャドーがリアルすぎて、周りの人にもカマキリが見える。
・ジャンケンで、グーを、チョキではさんで無理やり開かせて、パーにさせて勝つ。
・脳震とうをしてダウンしたときに、脳の揺れに合わせて自分でもう一度頭を殴り、脳の揺れを止めて即座に立ち上がる。
半分ギャグです。
こんなのが1話に1ネタ以上あります。
狂気の沙汰です。
それでも、シリーズをここまで追いかけてきたファンにはたまらない内容でしょう。
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
〇 決着、範馬刃牙VS範馬裕次郎
シリーズを通して描かれてきた親子喧嘩が、ついに本作で決着。
1作目「グラップラー刃牙」から引っ張ってきたこの親子の戦いが、ついに完結するのです。
結末には賛否両論ありますが、これもまた「バキ」らしいと感じるでしょう。
長年のファンなら、この戦いを見届けることは間違いなく必須です。
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
つまらない、難点など不評3選
× パワーインフレしすぎ
1作目「グラップラー刃牙」では全世界、異種格闘技戦。
2作目「バキ」で最強死刑囚、146歳の中国武術界の頂点。
そして、3作目「範馬刃牙」では、どうなるか?
それ以上強い人を見つけるのに苦戦したのか、空想の巨大カマキリに始まり、氷河期の氷に冷凍保存されていた原始人ピクルというのを蘇らせます。
原始人ピクルはティラノサウルスやトリケラトプスなどと対等に戦っていた!?
どうなるかワクワクする人がいる一方、このパワーインフレに少し疲れてしまう人もいるかもしれません。
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
× インフレしすぎて急に弱体化
パワーインフレに限度がきたのか、急に弱体化するキャラが出てきます。
例えば、バキとも近い力を持つ中国拳法の達人、列海王。
列海王が急にボクシングをやりだし、ロートルボクサーに苦戦し、ノックダウンまで奪われたりします。
「えっ?」と今までのパワーとの矛盾についていけない人が多いでしょう。
もうこのあたりから、話の筋や矛盾などは気にして読むマンガではないです。
「あの列海王がボクサーの土俵で戦ったらどうなる!?」
「中国拳法はボクシングの土俵でも強いのか!?」
という単に男のロマンを求めて読みましょう。
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
× ファンすら置いてけぼりの世界観
良くも悪くも世界観が独特過ぎます。
世界観もインフレの一歩をたどり、今までファンと言っていた人が振り落とされるほどです。
もうどっぷりと世界観にハマった人しか残らないでしょう。
完全に「一見さんお断り」です。
普通は読者人気を意識して大衆向けに修正しそうなところ、ある意味清々しいほどの振り切り具合です。
逆に、そこまで振り切った設定が作品を特別なものにしている、とも言えるでしょう。
引用:秋田書店 「範馬刃牙」 板垣恵介
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★☆
相変わらずのバキシリーズ。
ジャンルは「バキ」と言っていいほど、独特の世界観でハマる人はどっぷりハマるでしょう。
しかし完全に「一見さんお断り」。
1作目「グラップラー刃牙」、2作目「バキ」と比べると、3作目にして世界観はさらに濃くなっています。
良くも悪くも非現実さが増しています。
そこを魅力的ととるか、つまらなくなったととるかは人によるでしょう。
私は、リアリティのある格闘マンガは他にたくさんあるので、バキはバキの類を見ない世界観として楽しんでいます。
決してリアリティを求めて真面目に読んではいけません。
半分ギャグマンガです。
今までの強さとの矛盾が生じ、話の筋や整合性を気にする読者には違和感が残るでしょう。
でもバキシリーズでは、そんなこと気にしてはいけません。
コナンに「なんで毎回近くで事件が起こるの?」とツッコんでいるいるようなものです。
「こいつとこいつが戦ったらどうなる?」
「こいつはこの条件でも強いのか?」
がメインです。
大半のマンガ家が話の筋や整合性を考え、描けないところを、無視してロマン的な対戦を実現してきます。
ロマン全開過ぎて、振り切っていて、それがたまりません。
全38巻で巻数にしたら多く感じますが、アクションメインで文字が少なめなので、サクサク読めて実質20巻くらいの体感です。
気軽に読めますので、男なら一度は読んで欲しいです。
「漢なら喰らえッ」
まとめ:おすすめする人
圧倒的な強さと独特な世界観が特徴の「範馬刃牙」。
現実を超越した設定と衝撃的なバトルは、他のマンガでは体験できない特別な魅力を持っています。
特に、刃牙と父・裕次郎との最強親子喧嘩は、シリーズを追ってきたファンにとって見逃せない一大イベントです。
非常識なまでのバトルの数々を、あなたも「バキワールド」を体験してみませんか?
- シリーズを通して読んでいるファン
- 格闘マンガの独特な表現を楽しみたい人
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