『バキ』は、予測不能な展開と個性豊かなキャラクターたちが織りなす、スリリングな格闘漫画です。
前作『グラップラー刃牙』のトーナメント編の興奮をさらに超え、ルール無用の戦いが繰り広げられます。
果たして、バキはどんな敵と対峙し、どのように戦うのか?
予測不可能な物語が待っています。
『バキ』の世界に飛び込んでみませんか?
マンガ趣味歴25年以上、購読数5000冊以上の私があなたに合うマンガをご紹介します。
極力ネタバレなしで内容をレビューします。
あなたに合うマンガかどうか確認してみてください。
- 予測不能な展開を楽しみたい人
ルール無用の戦闘や予測不能な展開が好きな人に最適です。 - 強烈なキャラクターが好きな人
個性豊かなキャラクター同士のぶつかり合いが好きな人にはおすすめです。キャラ一人ひとりが濃いので、その存在感を楽しめます。 - ギャグ漫画も好きな人
格闘漫画でありながら、ある意味ギャグ漫画としても楽しめます。
- バキの世界観が受け入れられない人
前作「グラップラー刃牙」をもっと濃くした世界観です。 - グロテスクな描写が苦手な人
過激な戦闘シーンやグロテスクな描写が頻繁に登場します。
基本情報:作者、全巻数、あらすじ
基本情報
ジャンル | バトル |
---|---|
原作・作画 | 板垣恵介 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
発表期間 | 1999年 – 2005年 |
巻数 | 全31巻 |
あらすじ
その強さのため、闇に隠れし最強の死刑囚5人。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
脱獄し、東京を目指す。
彼らの目的は刃牙と闘うコト!
レビュー:おもしろい点、つまらない点
おもしろい、魅力など好評3選
〇 無秩序なルールの魅力
「バキ」のバトルは、ルールがないという点が最大の魅力です。
前作の「グラップラー刃牙」では「武器の使用以外すべてを認める」&「闘技場内」という制限がありましたが、今作ではその制限すら取り払われ、何でもありの世界になっています。
武器の使用も当然のように許され、生死をかけた戦いが繰り広げられます。
だが、それがかえって人間の本能や強さを引き出す要素になっていて、どこか現実の動物の戦いのようなリアリティさえ感じるのです。
そんな中で、範囲も時間も場所も予測不能な戦いが次々と描かれ、読者を裏切る展開もまたバキの魅力の一つです。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
〇 キャラクター作りのこだわり
「バキ」はそのキャラクターたちの強烈な個性によって、さらに魅力を増しています。
板垣先生の「君は、ものすごく何なの?」という問いかけを軸に作られたキャラクターたちは、すべてが独自の存在感を放っています。
最強の死刑囚たちや、146歳の中国武術界の頂点・郭海皇など、普通ならありえないキャラクター設定もこの世界では生き生きと描かれています。
そのシンプルな「俺が倒す」というストーリーが、逆に鮮烈な印象を残してくれるのです。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
〇 ギャグ漫画並みのユーモア
「バキ」は、ある意味笑える要素も数多く散りばめられています。
あり得ないことを、真面目にあり得るようにやってしまうこと、バキの醍醐味です。
読み合った人同士の会話は笑いに包まれるでしょう。
キャラたちが真剣にあり得ないことをやるシーンは、思わずニヤけてしまいます。
キャラの驚き方、ツッコミまで含めて、まさにギャグ漫画そのもの。
しかしそれが物語の流れを壊すことなく、むしろアクセントとして機能しているのがすごいところです。
笑えるけれどシリアス、そんな不思議なバランスもまた「バキ」の魅力です。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
つまらない、難点など不評3選
× 後半の尻つぼみ感
『バキ』の前半部分は非常に引き込まれる展開が続くのですが、残念ながら後半にかけて尻つぼみになっていきます。
20巻からの大擂台賽編以降、バトルがあっという間に終わってしまい、激戦と言える試合が減少してしまったのは惜しいポイントです。
146歳の郭海皇と地上最強の範馬勇次郎の戦いなど、要所要所で見応えがありましたが、あっけなく勝ってしまう展開が多く、緊張感が薄れてしまいました。
特に、前作「グラップラー刃牙」でバキが中国代表の烈に勝ってしまっている時点で、中国VS日本である大擂台賽編は、「何を今さら」と感じます。
しかし尻つぼみではあるものの、バキが女性に対しても成熟する様が描かれるため、後になって振り返ると世界観を広げる必要なパートだったと感じます。
サクッと読みましょう。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
× バキ登場後の展開がつまらない
バキが登場すると、それまでの魅力的なライバルたちがあっけなく敗北してしまう展開が多く、読者としては「何だったんだ?」という感覚に陥ることが少なくありません。
特にアライJr.戦や郭海皇の息子との戦いはあまりにも短く、長く引っ張った割には拍子抜けな結末。
バキ自身が成長する過程は描かれているものの、それが物語全体の魅力に繋がらなかった点が残念です。
しかし各キャラが濃いので、バキ以外の戦いだけでも非常におもしろいです。
そちらが主役と言っていいほど。
初めからバキ戦は期待せず読みましょう。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
× グロテスクなシーンの多さ
『バキ』シリーズを読む上で避けて通れないのが、グロテスクな描写の多さです。
『バキ』では戦闘シーンが中心となるため、血が飛び散る、内臓が露出するなど、非常に過激なシーンが頻繁に登場します。
たとえば、格闘技大会での試合中、敵の身体が破壊される様子や、骨が砕ける音がリアルに描かれており、これが好きな人にはたまらない要素かもしれませんが、苦手な人にとっては非常に辛い部分です。
また、こうした暴力描写に加え、キャラクター同士の戦い方が非常に残酷であるため、読んでいて不快感を覚える人も多いでしょう。
これらのグロテスクなシーンは、一部のファンにとっては魅力ですが、万人受けするとは言い難い点です。
引用:秋田書店 「バキ」 板垣恵介
個人的な総評
個人的おすすめ度★★★★☆
相変わらずのバキシリーズ。
ジャンルは「バキ」と言っていいほど、独特の世界観でハマる人はどっぷりハマります。
「人として生まれ男として生まれたからには誰だって一度は地上最強を志すッ」
男のロマン全開のマンガです。
決してリアリティを求めて真面目に読んではいけません。
半分ギャグマンガです。
ロマン全開過ぎて、振り切っていて、それが熱い。
正直、全体的に見ると前作「グラップラー刃牙」より劣るように感じました。
しかし細かく見ると前作を超える部分も多々あります。
前作を超える魅力は1~20巻まで描かれる最強死刑囚との闘い。
闘技場内で武器使用なしだった前作からバージョンアップし、ルール無用となります。
武器使用あり、いつ、どこで、どんなときでも。
食事をしているとき、散歩しているときでも。
バキだけでなく、前作で魅力的なキャラ達、愚地独歩、渋川剛気、花山薫、烈 海王などなど。
開始のゴングもなく、神出鬼没の死刑囚と出会ったら即開始。
それだけで興奮しませんか?
全31巻で巻数にしたら多く感じますが、アクションメインで文字が少なめなので、サクサク読めて実質15巻くらいの体感です。
気軽に読めますので、男なら一度は読んで欲しいです。
「漢なら喰らえッ」
まとめ:おすすめする人
『バキ』は、激しいバトルシーンだけでなく、キャラクター同士の個性がぶつかり合う熱いドラマが魅力の一つです。
シリアスな格闘シーンと、時折織り交ぜられるユーモアが絶妙に絡み合い、最後まで飽きることなく楽しめます。
今までにない格闘漫画の面白さを求めているなら、今すぐ『バキ』を読んで、新たな興奮を体感してみませんか?
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- 予測不能な展開を楽しみたい人
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